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タミチャレROUND2

 

タミチャレROUND2!

まだまだ寒かったり暖かかったりとなかなか落ち着きませんが、タミチャレは早くも2戦目。

今回も遠征組を交えてのにぎやかなレースとなりました。

 

カテゴリーは6種目。

ラリー、MB01ワンメーク、BT01ワンメーク、M、GT、Sツーリングとなります。

 

〇ラリー

今回は少し参加者少な目ですが、新レイアウトのコース最大の難関、2連ジャンプで様々なドラマが生まれました。

 

今回は絶対にあおいをやっつける!と気合の入っていた梅田選手。予選1回目は暫定ポールでしたが、2回目であおい選手がトップに。やはり強いですね~。

唯一、あおい選手に肉薄した梅田選手でしたが、やはりジャンプの攻略が・・・

優勝はあおい選手!

 

 

〇 MB01ワンメーク

松浦選手と梅田選手が抜群の仕上がり。

一騎打ちの様相です。

 

決勝でも2台のマッチレースといった具合でしたが、決勝に合わせた感のある梅田選手が逃げ切りです。

 

 

 

〇 BT01ワンメーク

参加者が増えてきたこのクラス。当店ではSTクラスに相当する位置づけですが、

2輪駆動の難しさと楽しさでGTやSツーリングのドライバーも参加しています。

 

安孫子選手と梅田選手が好調。松本選手も決勝が楽しみな仕上がりです。

 

終盤まで梅田選手がトップでしたが、タイヤが温まってきたのか最後でハイサイド。

安孫子選手がトップに立ち、そのままゴール。うれしい初優勝です。

 

 

〇 Mクラス

参加者の多いこのクラス。予選から熾烈な争い・・・かと思いきや意外にも荒れた展開です。

 

今回はあおい選手がポールポジション獲得。

遠征組の北村選手も好調です。

Bメインからは小林選手が勝ち上がり。

 

 

決勝Aメインは随所で超接近戦です。

非常に見ごたえのあるレースでした。

そんな熾烈なレースを制したのは北村選手!

 

 

〇 GTクラス

最多エントリーのGTクラス。ほんのちょっとしたことで順位が目まぐるしく入れ替わります。

 

今回のレイアウトはハイスピード寄り。

攻め込んでいくとラップは出ますが一撃でリタイアの可能性もあります。

 

Bメインからはゆうき選手が最下位から脅威の追い上げで勝ち上がり決定!

 

序盤の荒れた展開でうまく抜け出した哲也選手と本間選手、そして安孫子選手、北村選手がレースを

リード。一進一退の戦いでしたが、哲也選手が安定した走りでトップゴールです。

 

 

〇Sツーリング

今回はSツーリングが気持ちよく走れるコースレイアウト。な、感じがします。

速度を保ったまま空力とグリップ力に任せてコーナー突っ込んでいく様は迫力満点です。

 

タイム差のほとんど付かない接近戦です。

予選はあおい選手がポールポジション獲得!

 

 

井越選手がわずかにラップが速く、あおい選手を追い詰めますが、集中力を切らさずトップゴールです。

 

次回、5月のタミチャレはなんと2回も開催です。

皆様のご参加お待ちしております。

 

 

 

 

2024年04月21日

タミチャレ ROUND1

いよいよタミチャレ開幕!

今年も始まりました、タミチャレシリーズ!

開幕戦らしくたくさんの参加者が集まりました。

なかでもM、GTはやはり人気が高く、決勝はCメインまでありました。

そしてサーキットDoでは新製品のBT01シャーシによるワンメイククラスを設定。

ボディは市販車限定(GTカー不可)。実車駆動方式に準じますが、リヤ駆動車に関しては

FR、MR選択可能です。

また、タミグラ地方大会で代表権の獲得経験のある方、ワーチャン出場経験のある方は

ハイグリップサーキットで有利となるMR、FFレイアウトは禁止。となります。

タイヤ、モーター、ギヤ比などは今後変更の可能性もあります。

 

 

 

今回のカテゴリー

M、GT、MB01、BT01、ラリー、Sツーリング 計6カテゴリーとなります。

 

〇ラリー

 

予選ではあおい選手がぶっちぎりの速さ。小林選手も好調です。

決勝でもあおい選手の速さは変わらず・・・でしたが余裕を見せているうちに小林選手が

トップに。結局そのまま逃げ切りでした。

 

〇MB01

ゆるいけど難しい、難しいけど楽しいMB01クラス。実際に勝とうとすると確かなスキルが必要です。

 

ラリーから好調な小林選手が、このクラス初のポールポジション獲得。決勝に向けて準備万端です。

 

しかし、決勝ではここ一番の勝負強さ・・・舘田選手が後半でトップに立ち、そのままトップゴール。

さすがっす(笑)

 

〇 M

多数エントリーのMクラス。今回も予選から僅差のタイムアタックとなりました。

 

1秒間に2~3人が並ぶシビアな予選を制したのは本間選手。ベストラップでは他選手も負けていないので

決勝も気を抜けない展開です。

 

Cメイン優勝 坂川選手

 

Bメイン優勝 北村選手

 

Aメイン決勝、佐野選手が気合の入った走りを披露。序盤で出遅れた本間選手、井越選手が追いついてきて

三つ巴の争いでしたが、本間選手がトップに立ち、安定した走りで優勝です。

 

〇BT01

初開催のこのクラス。さらに盛り上がりそうな雰囲気です。

 

向選手がPP。井越選手、あびこ選手も僅差で並びます。

 

初物で優勝の期待がかかった向選手でしたがやはりスタートの混乱で・・・

ここで井越選手がトップに立ちます。全国大会経験者なのでもちろんFRレイアウト。

あびこ選手も迫りますが安定した走りと競り合いのうまさで井越選手が優勝です。

 

〇GT

今大会、もっとも人数が多いGTクラス。

Mと同様にやはりAメインは狭き門です。

 

井越選手絶好調。遠征組の北村選手、上位でAメイン入りはさすがです。

Cメイン 優勝 上田選手

 

Bメイン 優勝 ゆうき選手

 

Aメイン

決勝では井越選手が抜群の安定感。哲也選手、あおい選手も徐々に引き離しての優勝です。

 

〇Sツーリング

最速クラスとなります。

本間選手、井越選手、哲也選手、あおい選手、この4人がほぼ互角のスピード。

ほんのちょっとしたことで順位が入れ替わるスリリングな予選です。

PPから本間選手が逃げ切りかと思われましたが、哲也選手が気合の走りでトップを

奪います。その勢いのままベストラップを更新しつつトップゴール。

絶好調といった印象でした。

 

盛況だったタミチャレROUND1。次回からもご参加お待ちしています。

 

 

 

 

 

2024年03月18日

タミチャレROUND ZERO

いよいよタミチャレシーズンが近づいてきましたね!

今回はタミチャレ ROUND ゼロとして各クラス行いました。

定番カテゴリーのM、ST、GT、そしてTRFクラスを少しだけ遅くしたSツーリング、

人気のあるクラシックバギー、ラリー、定着してきたMB01クラスの7カテゴリーです。

 

〇クラシックバギー

予選はワイルドワンの店長がPP。そしてホーネットの向選手が2位。

車種的に夢のある感じの争いです。

 

決勝ではコースにバンクゾーンを設置。初めての試みでしたがアクションが面白い!

またやりたいですね~

店長がトップを走っていましたが高速コーナーでクラッシュ。そのままリタイアとなります。

あおい選手がグラスホッパーで見事優勝です。

 

 


〇ラリー

 

相変わらずこのクラスは最近あおい選手の独壇場!

 

決勝

 

決勝ではどんでん返し!かなり荒れた展開でしたが、こういう悪条件にはベテランの梅田選手が

強さを発揮しました。

 

〇MB01

ようやく盛り上がってきました。このシャーシの面白さが伝わってきたようです。

最も仕上がりのよい関本選手がやはりPP獲得。

舘田選手がこのカテ初参加ながら2位ポジションゲットです。

 

決勝では松浦選手が抜群の速さ。関本選手と一騎打ちになりますが、関本選手の痛恨のミスにより

決着。久々の優勝です。

 

〇M

ここからがタミグラ系レースを目指す方たちは本番といった感じ。

 

PPは井越選手!しかし僅差で各選手が続きます。

Bメインからの勝ち上がりは石田選手と松本選手に決定!

 

 

決勝は井越選手、本間選手がスタートから抜け出し、テールツーノーズの白熱したトップ争い!

終盤まで続きますが、ここで周回遅れとなった舘田選手が好プレー・・・じゃなくトップ2台の

間に入ってトップと激突ww

これにより本間選手がトップゴール。

3位には淡々と走った佐野選手となりました。

 

〇ST

 

予選PPは松本選手!

気合の伝わる予選の走りでした。

 

Bメインからの勝ち上がりは、梅田選手とあと一人と思いましたが、まさかのリタイア。

坂川選手、蝦名選手が進出です。

 

二転三転するレース展開でしたが、最後は安定感が光る松浦選手が制しました!

 

〇GT

 

あおい選手と店長が好調。しかしここでも僅差での争い。決勝は接戦となりそうです。

Bメインからは佐野選手、関本選手が勝ち上がりです。

 

スタート直後はあおい選手、店長のトップ争いでしたが、徐々に店長が遅れ始めて

後退。井越選手、哲也選手もトップに迫りますが届かず。

あおい選手、速さに安定感も出てきましたね。

 

〇Sツーリング

 

ここでもあおい選手が活躍!他選手ももうちょっと頑張ってほしいところです。(自分も含めてw)

 

あおい選手、序盤は引っ張りましたが最後でまさかのミス・・・

井越選手、ラッキーウィンですね~

 

徐々に参加人数も増えてきて非常に盛り上がった一日でした!

また来月も宜しくお願いいたします。

 

2024年02月18日

新春サブカテ王決定戦

新春企画第二弾!

今回は「サブカテ王」タミグラ系レースのサブカテゴリ―(通称ですが)を集めたレースです。

いわゆるツーリングカーなどのガチレーサーではなくちょっとユルい系ですね。

・クラシックバギー

・4WDバギー

・2WDバギー

・ラリー

・MB01

・M

6クラスをレポートします。

 

〇クラシックバギー

予選は高尾選手、あおい選手、店長が好調。最終的には店長がPP獲得!

 

店長、あおい選手の一騎打ちとなった決勝。あおい選手はなんとグラスホッパーです(笑)

テールツーノーズのトップ争い、前を走るあおい選手がフェンスにヒット、そこに追突した店長の

マシンが破損(笑)、そのまま店長がリタイア、あおい選手が優勝です。

 

 

〇4WDバギー

こちらもPPは店長。しかし舘田選手も好調です。

 

決勝では舘田選手が絶好調!2位を走る店長との差を詰めさせず、そのまま逃げ切りです。

 

〇2WDバギー

PPは小原選手。2位にはBBXで参加の梅田選手。

グリップの高い夏場ではハイサイドに悩まされていましたが、逆に冬場は抜群のグリップ感を披露したBBX。

条件によってはレーシングバギーと戦えるようです。

 

混乱のスタートとなった2WD決勝、上位陣が崩れたなか、舘田選手が上手く抜け出します。

そのままトップを快走、4WDに続いてトップゴールです。

 

〇MB01

だんだん盛り上がってきたこのクラス。個人的には大好きな部類です。

低グリップな冬場はFFレイアウトが人気のようですね。

今回は関本選手が圧倒的なハイペースでPP獲得!

 

決勝でも関本選手の好調は変わらず。予選順位のまま抜け出し、そのままトップゴールです。

 

〇ラリー

このクラスで常に速いあおい選手、今回もぶっちぎりです。

 

決勝、あおい選手がそのまま逃げ切りかと思いきや、梅田選手、小原選手がぴったり後に張り付きます。

3台でのトップ争いが後半まで続きます。

周回遅れのマシンをかき分けながらのトップ争いは非常にスリリング。

後半、ついに梅田選手がトップに立ちます。が、直後にクラッシュ、すぐにあおい選手が挽回。

そのままあおい選手がトップゴール!

 

〇M

今回のカテゴリーでは唯一代表権のあるクラス。

しかし今回は決勝の台数が多く、波乱が予想されます。

予選はMBから好調の関本選手そして佐野選手が好調。しかし予選最終で気合の走りを見せた

本間選手がPP獲得。



本間選手が好スタート、関本選手、佐野選手も追いかけますがここで台頭してきたのはあおい選手。

しかし周回遅れのパスで徐々に本間選手がリードを広げ、そのままトップゴール。

さすがの安定感でした。

 

 

たまにはこういうサブカテゴリ―ばっかりもいいですね。

 

 

2024年01月21日

新春ツーリング王決定戦

新年あけましておめでとうございます。

本年も宜しくお願いいたします。

 

今年最初のレース、「新春ツーリング王決定戦」の模様をお伝えします。

今回はGT、ST、そしてTRFクラスの速度より少し遅くしたオリジナルレギュレーション、

スーパーツーリングクラスの3種目。

タミヤ系レースの中でも比較的シリアスな雰囲気のカテゴリーになりますが、

そこはやっぱりDoのレース。どこか緩い雰囲気も漂う(笑)レースとなりました。

 

今回はカテゴリーが少ない分、各種目の予選回数を増やしています。

予選は4回のポイント制。有効はベスト2ラウンド分の合計となります。

同点の場合は年上の方が上の順位(笑)となります。

予選1回目はスタッカー方式のベストラップ順。

2回目は同じくスタッカー方式の周回、予選3、4回目は通常通りのタミチャレ方式で一斉スタートとなります。

 

 


各予選リザルト

 

ポイントは1位が1ポイント、順に増えていく方式で合計が少ない方が上位となります。

すべてのクラスであおい選手が活躍。すでに手が付けられなくなってきました・・・

 

 

〇STクラス

Bメイン

今回は勝ち上がり無し。

メイン優勝はおばら選手のぶっちぎりで決定!

 

ST Aメイン

 

PPから飛び出した梅田選手がレースを引っ張ります。しかしあおい選手コンマ数秒差でぴったり張り付く

息の抜けない展開。残り30秒、あおい選手がラストスパート。

サイドバイサイドの激しい攻防を制したあおい選手が優勝です。

 

 

〇GTクラス

Bメイン

 

二転三転するおもしろいレース。5分のコール後も接戦でしたが最後はおばら選手が制しました。

GT Aメイン

 

まずはポールスタートの店長がリード。しかしあおい選手、哲也選手も迫ってきます。

ここで哲也選手が2位に浮上、その勢いのまま店長に急接近。超接近戦の末手地や選手がトップに立ちます。

2位の店長にあおい選手が迫りますがなかなか前に出られず、そのままレース終了。

哲也選手がリードを保ったまま優勝です。

 

 

〇スーパーツーリング

 

ポールスタートの哲也選手、セカンドグリッドのあおい選手の一騎打ち。

3位以下を大きく引き離してのバトルを繰り広げます。

ベストラップでわずかに上回るのはあおい選手。

しかし哲也選手も安定感がありなかなか隙を見せません。

残り15秒。ラスト一周。

ちょっとだけ油断?でしょうかね~。

哲也選手まさかのクラッシュ。ギリギリ狙ってるときっ壊れますよね・・・

そのままリタイアあおい選手が粘り勝ち。2位には淡々と走っていた梅田選手、そして向選手が3位に入りました。

 

普段やらない予選スタイルは新鮮で面白いですね。

次回のレースは1月21日。今度は「サブカテ王決定戦」

名前の通り、タミグラでもツーリングなどのガチレース系ではない方。

M、ラリー、MB01、2WDバギー、4WDバギー、クラシックバギーの6種目で行います。

ご参加お待ちしております。

 

2024年01月07日

タミチャレROUND7

いよいよ今年のタミチャレも最終戦!

タミチャレROUND7 タミヤチャレンジカップ全国統一DAYとなりました。

開催クラスは タミチャレGT、ST、M、ラリー、そしてスーパーツーリングとMB01ワンメーク。

最終戦にふさわしく、たくさんの参加者でにぎわいました。

 

それでは早速レースレポート!


〇MB01ワンメーク

すこしづつ面白さが伝わってきたかも?

先鋭化しすぎている昨今のラジコンレースですから、こういうちょっとチープなシャーシで一生懸命走る感じが

面白いんです。とはいっても、キチンの組んでセッティングしてあげればなかなかの走り。

テクニックを磨くにもうってつけですね。

 

予選では梅田選手が安定感抜群の走り。しかし他選手もかなり肉薄してきています。

 

決勝では序盤からかなりの接戦。ベストラップでは松浦選手が最も速いタイムを記録。

トップの梅田選手との超接近戦は盛り上がりましたね~。

「もっさりした動き」が絶妙。ある程度、他のカテゴリーをやった方なら手の内にある感じでの

バトルが」楽しめる感じです。

 

 

優勝 梅田選手

2位 松浦選手

3位 関本選手

 

〇 ラリー

あおい選手が予選からぶっちぎりの速さ。ベテラン勢が手も足も出ません。

 

決勝ではなんとかして条件を変えようとジャンプ台の設置、パイロンを使ったギャップゾーン追加など

手を尽くしますが、余計に差が広がる結果に(笑)

 

うまくなったね、あおい(笑)

 

優勝 あおい選手

2位 向選手

3位 石田選手

 

〇 Mクラス

ここから参加台数が一気に増え、ちょっとシリアスなレース展開に。

各ヒート接戦ですが、本間ゆうと選手がPP。

ここで好調だったのが予選2位の松浦選手。安定して速い走りでした。

 

・Bメイン

ここから2名がAメインに進出。

 

ワーチャン参加の佐野選手、本番を睨んでM07シャーシ、タイヤもMグリップで走行。

タミチャレ仕様のマシンの中で快走です。

そして最後尾から追い上げの松本選手が見事に勝ち上がり。

 

・Aメイン

レース序盤、松浦選手がゆうと選手を抑えてトップに。

しかしプレッシャーに耐えられず転倒・・・あおい選手、井越選手も迫りますが届かず。

ゆうと選手貫禄勝ちです。

 

 

優勝 本間ゆうと選手

2位 あおい選手

3位 井越選手

 

〇 ST

いよいよ熱がこもってきた感じのSTクラス。

小林選手、小原伸治選手の一騎打ち・・・ とはいかないようです。

 

今回はワーチャン組が振るわず。

松本選手がPP獲得です。

Bメインに沈んだあおい選手、オバラ選手が見事に勝ち上がりです。

 

Aメイン今回突然STに参加の井越選手がさすがの速さで次々に順位を上げていき、

ついにはトップに。2位には最後尾から追い上げのあおい選手。

しかし上位はほとんど差がないレースでした。

 

 

優勝 井越選手

2位 あおい選手

3位 小原伸治選手

 

〇 GT

今回は今年最多人数で盛り上がったこのクラス。

まあ、いわゆる「ガチ」クラスと言われてますからね。かなり熾烈な争いとなりました。

 

決勝はCメインからとなります。

 

なぜかCメインになってしまったあおい選手、順当に勝ち上がり。

そして同じくなぜかCメインの関本選手(笑)も勝ち上がりです。

 

久々レース参加の橋本選手、さすがですね~。

あおい選手、ここでも見事に勝ち上がり。充電が忙しい・・・

 

予選は調子よかった店長ですが、レースMCが気になっちゃって気になっちゃって・・・

ゆうと選手がトップ、井越選手も迫りますがそのまま逃げ切りです。

 

優勝 本間ゆうと選手

2位 井越選手

3位 店長

4位 哲也選手

5位 あおい選手

 

〇 スーパーツーリング

今回は久々参加勢が好調でしたね~

広市選手がPP獲得。

決勝でも期待がかかります。

 

Bメインからはまたしても(笑) あおい選手が勝ち上がり。

どうも今日は予選の調子が上がらなかっただけみたいですね。

 

Aメイン、広市選手が予選の調子そのままに逃げます。

橋本選手、哲也選手、あおい選手の4ツ巴の争い。

しかし哲也選手が痛恨のミスでリタイア、広市選手がリードを広げます。

2位の橋本選手、あおい選手がテールツーノーズで迫りますが、なんとか逃げ切って2位ゴールです。

 

 

優勝 広市選手

2位 橋本選手 (立つ位置がちがいますね)

3位 あおい選手

 

これから冬に向けてまた人が増えてくるかもしれませんね。

それでは皆様のご来店お待ちしております。

 

 

 

2023年11月05日

タミチャレROUND6

早いもので、タミチャレも6回目。秋の陣てとこですね。

昼間は意外と気温が上がったり朝晩は寒かったり。何を着ていこうか迷う時期ですが、

ラジコンレースも例外ではなく悩む時期(笑)

タイヤはどれにしよう?ダンパーオイルは何番がいいんだろう?なんて悩むわけですよ。

 

さて、それでは早速レースの様子をお伝えしたいと思います。

 

レースは全部で6クラス。

ST、GT、M、スーパーツーリング、ラリー、MB01ワンメーク

 

〇MB-01ワンメーク

これから人気が出そうな感じですが、まだまだ参加は少な目。

まあ時期的に年末に大きいレースが控えているので、ちょっと落ち着いたら増えるかもしれませんね。

車速、車の動き、などなど「独特なのどかさ」(笑)

リヤ駆動レイアウトとFFが選べるということでどちらを選ぶかで大きく車の動きが変わります。

今回は梅田選手のマシンがようやくセッティングが出てきたのか、なかなか好調。

吉田選手も徐々に調子が上がってきて面白い展開です。

 

 

 

優勝 吉田選手

2位 松浦選手

3位 梅田選手

 

〇ラリー

今回もやはり好調なあおい選手。

予選から速さを見せつけます。

 

決勝でもあおい選手が抜け出す展開です。

手が付けらえれない漢字になってきましたね・・・

 

 

優勝 あおい選手

2位 小原伸治選手

3位 梅田選手

 

〇 Mスポーツ

ここからはぐっと人数が多くなる激戦区。

予選から接戦の様相です。

今回好調なのは佐野選手。

年末に向けて準備万端といったところでしょうか?

 

Bメインからは松浦選手と小原伸治選手が勝ち上がり。

Aメインに殴り込みです。

 

Aメインは佐野選手、そして平賀選手が大活躍。

特に平賀選手・・・惜しかったですね(笑)いい走りでした。

2位に入った井越選手はカーペットでは少数派なFFのM07。

果敢に攻め込む走りが印象的でした。

 


優勝 佐野選手

2位 井越選手

3位 平賀選手

 

〇STクラス

今回、予選PPは向選手!抜群の安定感でした。

決勝に注目です。

Bメインからは平賀選手とおばら選手が勝ち上がり。

平賀選手、Mに続いて好調です。

 

Aメイン、さすがというべきかなんというか・・・最後に帳尻を合わせてくるベテランの小林選手。

みるみる順位を上げて最後は優勝をさらっていきました。

勝負強いですね~

 

 

優勝 小林選手

2位 小原伸治選手

3位 石田選手

 

〇GTクラス

最多参加人数のこのクラス。

予想通りかなり中身の濃いレースとなりました。

そんななか哲也選手が絶好調。

早々に好タイムを叩き出し、PPを確定。

ちょっと余裕がある感じです。

 

Bメインからは佐野選手、小原伸治選手が勝ち上がり。

小原選手はオールラウンダーですね。

 

Aメインになっても哲也選手の速さは変わらず。スタートから抜け出して

そのまま逃げ切り。唯一井越選手が肉薄しますが、完全に振り切られた感じです。

 

優勝 哲也選手

2位 井越選手

3位 本間選手

4位 梅田選手

5位 あおい選手

 

〇 スーパーツーリング

ここでも哲也選手がPP獲得。2番手には井越選手、3番手にはあおい選手。

本間選手は今回不調ですね~

哲也選手、あおい選手の一騎打ち!

追う展開の哲也選手でしたが、最後の最後でクラッシュ。

GTが完璧すぎて疲れちゃったんでしょうか・・・

 

優勝 あおい選手

2位 哲也選手

3位 店長

 

次回は全国統一デー。

11月5日となります。

皆様のご参加お待ちしています。

 

 

2023年10月15日

店長の気になる車 MB01

こんにちは!

ようやく暑さもひと段落して過ごしやすくなってきましたね。

サーキットDo店長の滝沢です。

暑さ寒さも彼岸までとか言いますが、最近は北海道も残暑がキツイですね~。

 

ここでは私が個人的に気になった車、その作りや走りなどを

若干の妄想を含みつつ紹介していこうと思います。

 

今回はタイトルの通り、タミヤの新製品「MB01」。

 

もう手にされた方も多いのではないでしょうか。

一つのシャーシで駆動方式が2種類。

こういうマルチレイアウトのコンセプトって昔からありますね。

ホイールベースが大幅に変えられるとか。「タミヤらしい」感じがします。

こんなのレースで使えないじゃん!とか言っちゃう意識高い系の方々はあまり

興味ないかも知れませんが、こういう車こそ開発が大変だと思います。

「速い」という物差しは絞りやすいですが、「面白い」は一つじゃないですからね。

 

写真の車はFF(フロントモーター・フロントドライブ)仕様ですね。

色々なレイアウトに対応するためにけっこう複雑な作り。

このほか、MR(ミッドシップモーター・リヤドライブ)で2種類。

モーターを低くレイアウトする仕様と、モーターが車体の真ん中に来て高い位置に付くタイプ。

この小さい車体でやるのはすごいですね。頭の中どうなってるんでしょうか。

(どうにかしてFRレイアウトに改造できないだろうか・・・)

 

さて、このマシン、グリップ系の車にしては珍しい作りの部分があります。

それがこのナックル。

 

一見、何の変哲もないナックルですが、上下でキングピンの位置がずれています。

わかりやすく線を書くとこんな感じ。

 

右の赤い線はタイヤの角度。

タイヤに対して、「キングピンアングル」が付いています。

2駆ドリフトの車なんかは採用している場合が多いですね。

これによって、ハンドルを切ったときのタイヤの軌跡が通常とは変わってきます。

横から見るとこんな感じ。

青の線がキャスター角。

そして黄色の線がキングピンアングル0度(いわゆる普通のナックル)のタイヤ軌跡

赤線が今回の仕様。キングピンアングルがついているタイヤの軌跡です。

ゆるく円弧を描くんですね。

(ちなみに写真の円弧の大きさやキャスター角はテキトーです。でもおおよそこんな感じで動きます)

で、実際どんな効果があるの?ですが、

一番大きい効果はキャスター角の効果と同じく、

「進行方向に対してタイヤをまっすぐにする効果」です。

ハンドルを切ると、ニュートラルの状態よりもタイヤが下に(地面にめり込むように)動きます。

大げさに言うと車が持ち上がる感じですね。

もし、サーボが付いていなかったら、車の自重で勝手にハンドルがまっすぐになるはずです。

これによって直進性が向上するという理屈です。

車体が小さい、

マルチレイアウトによって車体バランスが大きく変わる、

2輪駆動、

などなど、走行安定性に不利な条件が多くなるのでこのような仕様にしたのかなと。

実は、デメリットも存在します。

先に書いたように、ハンドルを切ると車体が持ち上がってしまう点。

しかしこれも、キャスター角を多めに設定することでうまく回避しているようです。

(外側タイヤの押し付けが少なくなるため)

なかなか考えられてますよね~。

しかも前後同じ足回りを使ってますからね。

これも、FFとMRで前後が入れ替わっちゃう車なのでしょうがないんですよね。

ガチのレーシングカーではないといいつつも、サーキットを走ったりそこそこ速いモーター

積んじゃったりということもあるのがラジコンカーですから。

こういうマシンの開発はほんと大変でしょうね・・・

しかも価格も抑えなきゃとか・・・

なおかつ、4輪独立懸架でダブルウィッシュボーンの本格的なサスペンションを装備するとか

、ホイールベースも3種類とか(笑)

これでM08と比べてどうとか言われても・・・

個人的にはM08よりこちらの方が楽しいですけどね。

単純に、走りは無視で作るなら、板っぺらにモーターとナックル、シャフトだけで、

シャーシに色んな穴を開けとけばいいだけですからね(笑)

実際、走ってる雰囲気はM03とかその辺の世代のMシャーシとどっこいくらいかな?

という感じ。Mシャーシシリーズが本格的なツーリングカーに肉薄してくる直前の速さですね。

ちょうど面白い感じじゃないでしょうか?

その辺の味付けも絶妙かもですね。

できれば組み合わせるボディも、駆動方式に沿ったものをチョイスしてほしいかなと思います。

まあご想像の通り、昨今のMシャーシは高速走行が可能ですし、足回りのセッティング幅も広い。

それに比べれば限界は低いと思います。でもそれこそテクニックとノウハウの見せ所ってことですよ。

おそらくタミグラなどはワンメークのレギュだと思いますが、ローカルレースでは

あえてこれでM07や08に挑むってのもロマンがあるんじゃないでしょうか(笑)

 

さて、次は何を紹介しようかな?

 

 

 

 

 

 

 

2023年09月20日

タミチャレROUND5

久しぶりのタミチャレ!

先月はビッグイベント、タミグラ北海道がありました。

大半の人たちが疲れ果てて抜け殻のようになってしまうので定例のタミチャレはお休み。

というわけで久しぶりにホームでのレースとなりました。

今回は新クラスを追加。

新製品の「MB01シャーシ」ワンメイククラス。

まだ公式でのレギュレーション発表などはされていませんが、「なんとなくこんな感じだろう」

というルールでやってみました。

ギヤ比はノーマル、モーターは17.5T、ボディは自由、

タイヤはノーマル(FFレイアウトの場合は前後とも60Dタイヤ)となります。

まだみなさん準備が整っていないので参加者は少な目でしたが、車体の構成が絶妙なためなかなか面白いレースとなりました。

他にはGT、ST、Mスポーツ、ラリー、そして当店独自ルールの速いクラス、Sツーリングの計6カテゴリーとなります。

 

〇MBクラス

3名の参加となりましたが、それでもFF、MRと分かれています。

まだまだ試行錯誤中。車の作り自体は駆動方式を選べたりと凝っていますが、

M07やM08のようなレーシング系ではないため、セッティング箇所も少な目。

タイヤのグリップも控え目なタイプなので、一昔前のMのような面白さがあります。

予選1回目はFFレイアウトの梅田選手が。2回目ではMRレイアウトの関本選手が大幅に

タイムアップ。PPは梅田選手が取りました。

 

決勝の時間帯は路面グリップも上がってリヤ駆動が有利に。

梅田選手はレース序盤からハイサイド連発。今回は関本選手の作戦勝ちです。

 

 

優勝 関本選手

2位 吉田選手

3位 梅田選手(故意にショートカットを繰り返した為 (笑) 3位)

 

〇ラリー

MBに続いて好調な関本選手がPP。安定感のある小原選手が2番手。

 

決勝ではジャンプ台が追加され、練習なしでスタートです。

ここでいち早く対応したのが小原選手。

慎重かつ大胆な走りでぶっちぎりの優勝です。

 



優勝 小原伸治選手

2位 向選手

3位 あおい選手

 

〇Mスポーツ

ここからぐっとレーシーな雰囲気に。

参加者も増えて決勝はBメインからとなります。

予選PPは佐野選手。マシンセッティングが抜群!というわけではなさそうですが、

うまくまとめて走り切ったといった感じ。

優勝候補の本間選手はハンデのとしてワーゲンバスのボディが義務付け(笑)

かなり頑張っていますがBメインから勝ち上がりを狙います。

 

・Bメイン

ここで本間選手、ワーゲンバスからいつものボディへ。

最後尾からスタートとなりますが、スタートの混乱をうまく抜け出してあっさりトップに立ち、

そのままぶっちぎりでトップゴールを決めます。

(Bメインの決勝もワーゲンバスで走ればかっこいいのに)

残る勝ち上がりの一枠は小林選手げゲット。

 

・Aメイン

やはり強い本間選手。PPの佐野選手、かなり粘りますがわずかに届かず。

最近、常に速い印象の井越選手は波に乗れず。

3位には最年少あおい選手が入りました。

 

あおい君の目が・・・(笑)

優勝 本間選手

2位 佐野選手

3位 あおい選手

 

〇ST

僅差のバトルが頻発するこのクラス。

今回は小原選手と小林選手のワーチャンコンビが一騎打ち。そこに石田選手が肉薄する

おもしろい展開です。

予選

 

決勝でもこの3人が抜け出します。

小原選手がレースを引っ張りますが小林選手の詰め寄ってきます。

そして3番手の石田選手がさらに速いラップを刻みます。

なんとか逃げ切った小原選手、しかしトップ3が1秒以内にゴールという接戦でした。

 

 

優勝 小原伸治選手

2位 小林選手

3位 石田選手

 

〇GT

激戦区のGT。タミグラから好調キープの井越選手がPP獲得です。

予選2番手はあおい選手。3番手には本間選手がつけます。

 

Bメイン

向選手が本来Bポールでしたが、マシントラブルで棄権。

平賀選手、大チャンスです。

棚ボタPPとなった平賀選手、トップ独走です。

石田選手が追ってきますがなかなかペースが上がらない。

平賀選手がそのまま見事にトップゴール、勝ち上がりを決めます。

 

Aメイン

スタート直後から超接戦です。

井越選手、あおい選手、本間選手、哲也選手の4台が数珠繋ぎの状態。

かなり集中力を要求される展開です。

あおい選手がわずかにミス、順位が入れ替わります。

レース後半、井越選手のミスが多くなってきます。

ここで本間選手がトップに。哲也選手を狙っていきますが、井越選手と接触。

そのまままさかの2台がリタイヤという・・・

本間選手がそのまま逃げ切って優勝。2位にはあおい選手、3位には梅田選手が入りました。

 

 

優勝 本間選手

2位 あおい選手

3位 梅田選手

4位 小林選手

5位 佐野選手

 

〇Sツーリング

「あおい・オンステージ」という感じのレース展開。

予選からぶっちぎりに速いラップを連発します。本間選手、井越選手、哲也選手や店長など,

いつものライバルたちがTRFクラスのマシン、TC01を使用していますが、

それを差っ引いても速いと思います。

去年までのあおい選手ならこういう展開にはなってなかったんじゃないでしょうか。

子供恐るべし(笑)

 

 

 

優勝 あおい選手

2位 本間選手

3位 井越選手

 

今回も面白いレースが満載でした。

MB01クラスが雰囲気いいですね~。ちょっとやってみたいなと思わせる感じです。

それでは次回も沢山のご参加お待ちしております。

 

こちらでレース動画もご覧になれます。↓

https://www.youtube.com/watch?v=G_qAgH0Ru7k&t=2332s

 

 

 

 

 

2023年09月19日

博士のけんきゅうしつ☆TA08★その8

さてさて、ようやく夏の一大イベント「タミグラ北海道」も終わったことじゃし、

ようやっと落ち着いてくるな。

それにしても、TA08で最も激戦区となるGTクラスを制覇するといきまいとったアイツは

どうしとるかの・・・

おっと、噂をすれば。

タミグラお疲れさん。まあまあ良く走っとったじゃないか(笑)

なんじゃ?その不服そうな顔は(笑)別にバカにしとるわけじゃないぞ。

ワシも会場で見とったからわかるが、年々選手たちのレベルは上がっとるからな。

ん?点数?車の仕上がり具合の点数か?まあ、そうじゃな・・・72点。

特設会場でのレースや、常設でも地元の選手たちと積み重ねの差がある場合なんかで

70点以上の仕上がりなら十分合格じゃろ。なんなら60点でもいいくらいじゃ。

あとの30点はドライバーが稼ぐんじゃ。

当日の、その時の、車とドライバーのパッケージングが100点を超えた者が勝つ。

君ならそのくらいイケる・・・はずじゃったわけ・・・なんだがな(笑)

いくらテクニックがあろうが、速い感覚を持っていようが、少ないチャンスで30点稼げなかったのは

事実というわけじゃ。ま、十分わかっとる話じゃろうがな。

まあ、とは言っても最もパフォーマンスの「揺らぎ」が大きい要素は人間じゃからな。

たとえ90点止まりだとしても周りが全員80点台なら勝つじゃろうし、

逆に98点出しても周りが99点以上かも知れん。

ポーカーや麻雀みたいなもんじゃな。自分の手札が周りより強いかどうかは

場に出してみないとわからん。だからこそ、

みんなより強い手札を揃えやすいハイエンドマシンなどをこぞって使うわけじゃ。

リフェバッテリーと15.5Tモーターの組合せに、TRF420などのハイエンドマシンは

、字面だけ見れば明らかにオーバースペックじゃが、ハイエンドマシンが優れている点は

「よりドライバーに寄り添いやすい」という点じゃからな。

まあもちろん使いこなせなければ無用の長物。むしろ足を引っ張る可能性すらある。

しかし豊富に用意された調整箇所、それらを的確に設定し、なおかつその設定を

いつでも安定して発揮するための各部の剛性や精度。

しかし、ちょっとでも設定をミスれば、とたんにミドルクラスやローエンドマシンに

足をすくわれるのも事実じゃな。切れ味が鋭いと刃こぼれしやすい。

少しナマクラな方が力任せに使っても大丈夫・・・といった具合じゃ。

ん?TA08の弱点?もうとっくにわかっとるんじゃろ?

しかもそれは条件によっては利点でもあることも(笑)。

そう、シャーシ剛性じゃな。たしかに、今世に出ている電動ツーリングカーの中でも

1、2位を争う柔らかさじゃな。しかしこれはいつからか急に柔らかくなったわけではなく、

そういう風に最初から狙って作られたものじゃ。

そして利点も多い。というより利点の方が多い。

これは、この足回りの形状とも絶妙に絡んでおる。

別にワシはタミヤの開発に聞いたわけでも何でもない。あくまで想像じゃ。

しかし車の構造と、実際に使ってみた感触を鑑みて総合的に考えると

ミドルクラスのど真ん中狙い、オプションパーツと操縦テクニック次第でハイエンドを喰える。

ように作ったんじゃないかと思う。

特にローエンドマシンの次に使うと、走りの軽快さが際立つので速く走れるように感じるじゃろう。

最初の設定が若干曲がりすぎるようにも思うが、それもタイヤや路面の状況によっては

利点とも言えるしな。そしてシャーシの柔らかさは他のマシンが滑ってしまってどうにもならない状況でも、

「そこまでは滑らない」特性になる。「自分も調子悪いけど周りはもっと調子悪い」ということになる。

足回りの構造もそういう狙いが垣間見える。

ロアアームよりもアッパーアームが長いということは、深くストロークするほど

「ゆるやかに滑る」特性になる。言い換えると、深くロールしすぎると踏ん張らない。

勘違いしてはいけないが、「踏ん張る」というのはいいが「踏ん張りすぎる」のはダメなんじゃ。

低グリップなら急に滑るし、ハイグリップなら弾かれたように転倒。

そういう「急」な特性をマイルドにしているのがTA08の足回り設定じゃな。

その証拠に、後から出たハイエンドマシンで、シャフトドライブのTBエボがある。

これはまったく同じサスアームを採用していながら、実はアッパーアームの長さを設定できるんじゃ。

そしてシャーシ剛性も高い。なかなか憎い設計じゃ(笑)

加えて、アッパーアームがIアームではなくAアームじゃな。これによって足回りの重量も

増える。バネ下重量じゃ。これが重い方がタイヤはグリップする。

重い足回りと軽いシャーシ。そして無理なロールをさせても特性が激変しない足回り設定、

とどめに柔らかいシャーシ。これからハイエンドなレースをやっていきたい向けにはいいマシンじゃな。

正しく扱えば420に勝てるぞ。

しかしな、「もっと詰めていく」とさっき言った利点が裏目に出てくる。

いいことも悪いこともすべて車が吸収してしまうんじゃな(笑)。

セッティングだけでなく悪い操作もいいテクニックも吸収する。

あまり言及されていないが、タミグラで言うとSTクラスなんかは相性いいんじゃないか?

ローパワーなクラスでは不利な部分が出づらいからな。

?GTでのシャーシ剛性? まあ普通は十分じゃな。

しかしまわりの状況、レースのレベル次第じゃろ。

実はオプションパーツでかなりハイエンド寄りにはできる。

ショックステーやサーボステー、ステアリングクランクなどはアルミやカーボンなどの

素材変更でかなり変わる。曖昧な部分が減る・・・と同時にシビアさもでるがな・・・

それでも足りない場合?420を使え!と言いたいところじゃが、

実は、根本的には無理じゃが「一時的」に効果がある方法も、あるにはある。

君もさんざん経験しとるじゃろ?

そう、新品シャーシじゃ。特にこういう樹脂のメインシャーシを採用しとる車は、

1年くらい使うとけっこうヤレる。特別大きなクラッシュがなくとも。

ある程度セッティングが仕上がっているならほぼ間違いなくフィーリングは良くなるはずじゃな。

加えてカーボンやアルミのように高額ではないので、1年といわず大きなレースの前には

変えておくのがいいと思う。まあ、アッパーデッキなどのパーツが今後発売されれば、

そう頻繁でなくとも良いが・・・

当然変えたんじゃろ?新品に。

は?なんで変えてないんじゃ?前、誰かに言ってなかったか?新品にしろとかなんとか。

どうせアレじゃろ、メカ積み替えるのがめんどくさいとか、そんなしょうもない理由じゃろ!

大して忙しくもないくせに・・・まったく、困ったもんじゃな。

ボディにいらんステッカーを貼りまくる時間で交換できそうなもんじゃろ(笑)

ま、こういうめんどくさがりこそハイエンドマシンの方がいいのかもな・・・

うむ、ではまたな。次にやる車が決まったら教えてくれ。色々考えとく。

 

 

このお話はフィクションです。登場する団体名、個人は実際とは異なります。

しかしラジコンの理論に関しては多少信じても良いかもしれません。

 

 

2023年08月18日

タミヤグランプリ北海道大会

年に一度の大人の運動会「タミヤグランプリ北海道大会」が終了しました。

チーム「サーキットDo」で参加したみなさんありがとうございました!

今年もいろいろありましたね~。

 

さきほど「運動会」と言いましたが、昨今の運動会のようにみんな1位!という楽しみ方もよし。

いやいやレースなんだから、競争なんだからと順位にこだわるのもよし。

様々な楽しみ方ができるのがタミグラの良い所ですが、なにか特定の目標に向かって

時間とお金を使い、知恵を絞り策を練り、知識を蓄え練習を重ね、

当日はその思いをぶつけて必死にやる。というのも「大人の楽しみ方」かなとも思います。

お祭りなんですから。たまにはカッツカツに追い込んでみるのもストレス解消になるんじゃないでしょうか。



 

 

さて、今回も会場はシャトレーゼガトーキングダム。

北海道のタミヤ系レーサーの聖地になりつつありますね。

日程は2日間。8月12日(土)はGTやST、TRFクラスなど、全国大会へのキップをかけて争われる

ガチレースカテゴリーがメイン、8月13日(日)はクラシックバギーやコミカル系、レギュレーションも

ゆるく、参加しやすいタミヤツーリングなどがメイン。

土曜日、日曜日で会場の雰囲気が少し変わるのもタミグラの特徴です。

今回は店長の私も選手として両日の各カテゴリーに参加させていただきました。

代表権が掛かっているクラスには権利不要として参加しました。

いや~、やっぱり現場に行かないと忘れてることってけっこうありますね(笑)

知識面やノウハウとかではなく、実際にレースに挑む選手たちの気持ちとかは

やはりその身で体感しないとすぐに薄れてしまいます。

いくら論理的にこれがこうだからこう!と解っていても、

現場では「非論理的」な選択をしたくなる気持ちとか(笑)

非常に良い体験でした(笑)

それを踏まえたうえでのお店でのアドバイスは役立つんじゃないかなと思います。

 

参加された方々の細かいリザルトに関しては色々なところで出ていますのでいいかな。

それぞれみなさん違った心持ちで参加しているでしょうし。

それにしても印象に残ったのは小林さん。当店のチームでSTクラスに出場し、

見事に代表権を勝ち取ったコバさん!

 

たしかに、普段から速いし、一昨年はSTクラス優勝、去年も代表権獲得、

と実績があるので不思議なことではないんですが、なにせ御年72歳。

そりゃあね、普段から鍛えている人は年齢を重ねても速く、強く動けるでしょう。

サッカーのように90分走り続けるような競技ではないですから、数秒の瞬発力が

あればいいですからね。でも問題は集中力の持続。

これはけっこう体力使います。コバさんがすごかったのは特に決勝。

予選3番手からスタート。(この時点ですでにすごいんですが・・・)

トップの小原選手は前半のペースが速く2位、3位が少し離れます。

そしてコバさんの前には松本選手。コバさんのラップが速いので追いつきます。

ここで焦っているとすぐに接触してしまうんですが、そこはぐっと我慢。

そうするとチャンスが。松本選手がわずかにパイロンを踏んだ隙に2位に。

代表権の圏内です。

ここでさらに集中力を増すコバさん。1位の小原選手が周回遅れに手間取っているうちに

後まで迫ります。

3位の松本選手も追いついてきて三つ巴でテールツーノーズ。

しかもその真ん中のポジション。一番キツイ位置ですね。

ここでも冷静に、かつ大胆な走りを披露します。

そしてそのままチェッカーフラッグ。

う~ん・・・すごい・・・

勉強になりました、コバさん。

これは見習うべきですね。あの最後の数十秒とか、集中力切れるもんなんです。

それを最後まで切らさずというのはなかなか出来ないですよ。

他にも見どころ沢山、話題の尽きないタミグラでした。

始めて間もないのにAメインを走った向さんやバギーのBメインで優勝した吉田さん、

ほかにも取り上げたい方はいっぱいいるんですが、とても書ききれません。

やっぱレースは面白いですね。

代表権が掛かっているレースだけが真剣勝負というわけではありません。

勝負にこだわる面白さ。そういう非日常を体験するために、来年はもっとたくさんで

楽しみましょう。

さて、当店でも来月から通常通りレースを開催します。

惜しくも代表権を取れなかった人、うまいこといった人、皆様のご来店お待ちしております。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2023年08月16日

タミグラ模擬レースVOL3

早いもので、あっという間に3回目。

さあみなさん、やり残したことはありませんか?

大丈夫です。やり残したことばっかりの人が多数派です。(笑)

 

灼熱の中行われた模擬レースVOL3のレポートです。

 

 

 

〇クラシックバギー

今回は速い系バギーではなくクラシックバギークラス。

わりと和やかな雰囲気の中スタートです。

予選では紅一点の佐々木みお選手がポールポジションを獲得。

2駆4駆混走るのこのレースはやはり4駆が上位陣を占めます。

 

決勝ではみお選手が好走しますが、コースに慣れている店長がぴったり後に張り付きます。

残り一分ほどでわずかにインがあいたところで店長がトップに。

そのあと逆転しますが、最後は店長がトップゴール。

2位にはみお選手、3位には小原選手が入りました。

 

 

優勝 店長

2位 佐々木みお選手

3位 小原伸治選手

 

 

〇Mラリー

突如発表された「カーペットコースでのタイヤ変更」これによってもしかしたら4駆?

と一瞬ざわつきましたが、レースの結果を見る限りはFFかな~といったところ。

予選では井越選手がぶっちぎりです。

本間選手、関本選手も好調。

深田ともき選手、あおい選手がリヤ駆動のM08で4位、5位に入ったのはあっぱれです。

 

・Bメイン決勝

 

Bメインからは上位4名が勝ち上がり。予選中は不調だった梅田選手がトップ通過です。

・Aメイン決勝

 

決勝でも井越選手の優位かわらず。スタートから抜け出してそのままゴールという感じです。

本番ではジャンプやギャップが出てくるので、ここからの熟成に期待ですね。

 

優勝 井越選手

2位 本間選手

3位 梅田選手

 

 

〇ラリー

かなりハイスピ―ドなレース展開となっているこのクラス。

ハイグリップなカーペットコースならではのセッティングがキモのようです。

 

あおい選手が飛びぬけて速いですね。

しかし何が起こるか分からないのがバギー系レースの面白い所。

三上選手も不慣れなコースながらキッチリ走って好タイムをマークします。

 

決勝

 

スタート直後にあおい選手が混乱に巻き込まれて最下位に。

しかし驚異的な追い上げでレース前半には小原選手とのトップ争いに持ち込みます。

そこから延々と終盤まで小原選手を突っつきますが、小原選手も粘ります。

最後の最後にようやく前に出たあおい選手でしたが、まさかのブレーキングミスで

小原選手が逆転。

やはり何が起こるか分からないですね・・・

 

優勝 小原伸治選手

2位 あおい選手

3位 三上選手

 

〇 Mスポーツ

相変わらず人気のMクラス。各選手、夏場のハイグリップによる転倒に悩んでいます。

「ひっくり返りそうなギリギリが速い」のでどうしてもそうなっちゃいますね。

予選は小枝選手が好調。そして予選2番手をゲットしたのは松浦選手。本人もびっくりしていました(笑)

注目はBメイン(笑) 店長、本間選手をしたがえて松本選手がBポール。ドキドキのスタートです。

 

Bメイン決勝

 

スタートしてすぐに松本選手に襲い掛かる店長&本間選手。

しかし4位までが勝ち上がりなので松本選手、早々に道を譲ります。

しかしここから松本選手、しっかりと3位をキープ。クレバーなレースをします。

4位は三上選手。ここまでがAメインに進出です。

・Aメイン

 

決勝でも小枝選手と松浦選手の好調は変わらず。井越選手も追い上げますが今回は適わない感じでした。

優勝 小枝選手

2位 松浦選手

3位 井越選手

 

 

〇ST

予選から「石田選手オンステージ」といった感じ。

絶好調です。ただ1人14周をマークしてPP獲得です。

 

 

松本選手、Bメインの王となりつつあります。

きっちり勝ち上がり。

 

決勝でも石田選手の速さは変わらず。

あおい選手、小林選手も好走しますが追いつかないといった感じです。このまま本番も行ってほしいですね~。

 

優勝 石田選手

2位 あおい選手

3位 小林選手

 

 

〇GT

普段GTクラスに出ている選手たちがSTに移行したためにこちらは参加者少な目。

しかしその分、僅差のバトルとなりました。

 

各選手が同じようなラップで走るので決定的なリードを作れない感じです。

ほんのちょっとしたラインの精度や小ミスで差がついているような。

本間選手がPP獲得ですが気の抜けない展開です。

やはり決勝でも我慢比べの様相。

本間選手、PPの利を生かしてトップを走ります。しかし小枝選手、哲也選手、スタートで順位の上がった店長が

付かず離れず。途中店長が順位を一つ上げますがそのままの流れでレース終了。

こういうレースは予選の順位が大事ですね~。

 

 

優勝 本間選手

2位 小枝選手

3位 店長

 

〇 TRF

各選手、今年のレギュレーションにも慣れてきたのか、ようやく「TRFクラスらしい」走りになってきました。

そんな中でも調子のよい本間選手とあおい選手。

今回のPPはあおい選手が獲得します。

次いで本間選手。井越選手もベストラップはトップクラスですがまだ安定しないようです。

 

決勝は予想通りあおい選手と本間選手の一騎打ち。スタート直後から超接近戦です。

しかしレース中盤、トップ争いを繰り広げる2台の直前で周回遅れのマシンが多重クラッシュ。

あおい選手が運悪く巻き込まれてしまいます。

かわってトップに立った本間選手、かなり楽な展開に。

しかし終盤、本間選手も気が抜けたのか何でもないパイロンを踏んで転倒。

井越選手がトップに。ここから本間選手がガチ追い上げを見せますが、井越選手に

張り付いたところでレース終了。井越選手が棚ぼた優勝です(笑)

 

 

優勝 井越選手

2位 本間選手

3位 哲也選手

 

 

さあ、これにてタミグラ北海道に向けての模擬をすべて消化しました。

本番は8月12、13日。

あと一回週末があります。

最後の確認のご来店お待ちしております。

 

 

 

 

 

 

2023年07月30日

博士のけんきゅうしつ☆TA08★その7

おっ、そろそろ来る頃だと思っとった。

もうすぐタミグラ北海道じゃしな。君のTA08もだいぶいい感じになってきたんじゃないか?

うん?もうバッチリ?極まった?

そうかそうか。君は毎回レースを楽しめるタイプじゃな。

いや、いいんじゃ。こっちの話じゃ。

で、ボディを選んどる途中じゃったな。

ボディの種類はだいたい決まったと。で、そのボディはノーマルと軽量タイプの

2種類があると。

ふむ、それは迷うな。

と、言いたいところじゃが、そうではない。

もしわしが自分で選ぶなら、軽量タイプの一択じゃ。

まあまあそう興奮するな。理由はこうじゃ。

たしかに、世間ではノーマルタイプの方が「グリップ感があって走りやすい」と、

君の言うように使い分ける考え方もある。

しかし、レースじゃろ?

レースというからには、速さを競っとるわけじゃ。

直線をまっすぐ走るだけの競争ではなく、カーブが何か所もあるところで

競争しとるんじゃ。ならば、車は軽い方が良い。

実車と違って、ラジコンの場合は「車体の最も高い位置にある重量物」となる。

コーナーでは強い横向きの力が常にかかっている。

それは、ボディまでを含めた車体の重心位置にかかる。

当然、重心位置が高いほど素早い動きをするには不利じゃ。

ここまではいいな?

これが基本的な考え方っちゅうわけじゃ。

で、実際のラジコンカーのレースを想定すると、

「理想と現実の違い」というものが出てくる。

ちょっと先に確認しておくが、君はノーマルと軽量を試した時、

車体全体の重量は同じになるようにしているか?

ふむ。そうじゃろうな。いや、本格的に試験をするなら、そうしないとダメという

だけで、一般的にはそんなことやっとれんしな。

つまり、ノーマルボディのときは車自体が重く、軽量ボディのときは

車自体が軽いというわけじゃ。

それさえわかればいい。

重心位置のが高くなり、不安定になる(ロールが大きくなり、振り返しも大きくなる)

のは、ハイグリップかつ高速な状況が顕著になる。

逆に言えば、それほどグリップも上がらず、かつ低速な条件だとデメリットが出ない。

出ないばかりか、それこそ「グリップ感がある」ということになる。

これは、グリップ「感」ではなく、実際にグリップが上がっているはずじゃ。

なにしろタイヤのグリップ力は「どれだけタイヤに重さが乗るか」次第じゃからな。

速度の落ちるタイトコーナー、その立ち上がり、などは車体が重く、

かつ重心位置も高い方が扱いやすく、実際に速く走れると思う。

しかし、「重い」ということは慣性も強く働く。

大きく重たいトラックなどはブレーキの制動距離が長いじゃろ。

それとおなじことで、一度動き出したら止まらない、曲がらない。

では少しまとめると、「物体を速く動かす競争」としての理想は、軽く低重心。

じゃが、難しいタイトコーナーが不安とか、素早く動きすぎると目が追い付かない

など、現場での不安があるならば、あえて理想から少し外した設定にした方が

結果は良くなる。

つまり、君のテクニック次第でベストが決まるというわけじゃ。

これは、あくまでボディのみ、もっと言えばノーマルと軽量のみで全て決めるなら。

という話で、実際には他にもセッティング箇所は山のようにある。

うまく組み合わせればそれぞれの良いとこどりも可能じゃ。

先に話した、「わしなら軽量一択」というのは、「ガチガチの理想形を扱いきる」

という脳筋な理由ではなく、選べるなら軽量タイプを選んだうえで、薄くなりがちな

低速域のグリップは車体側のセッティングでカバーするという意味じゃ。

これは、セッティング能力うんぬんもあるが、レース時の作戦も絡めて考えた方が良い。

具体的には、特設コースの場合は大抵、予選1回目より2回目、決勝とレースが

進むごとに路面のグリップが上がっていく。

それを逆手に取って、みんなが低グリップで苦労しているときに重いボディを使って

良いタイムを出す。路面が上がってきたら軽量に変える、とかな。

うん?レース中にボディを変えるのは怖い?

まあ普通はそうじゃろうな。ましてや目標とするタイムや順位がちらついている

場合は怖くて何も触れない(笑)というのはわしも経験しとるよ。

そのために、普段の練習があるわけじゃ。

何のためにホームコースがあると思っとるんじゃ?(笑)

もちろん、君の言うように本番とまったく同じ条件ではない。

しかしこれは、例えば本番で使う会場でテストしても同じことじゃ。

そのときの気温や湿度、もっとも大きい要素である、出場台数。

そのコースを走っている車の数じゃ。つまりそのときになってみないと

どんな状況かは誰にも分からないということじゃ。

したがって、自分のホームコースでテストしたことを信じるしかないわけじゃな。

大事なのは、「これで決まり!ばっちり!」を選ぶことではなく、

これとこれの違いがどのように、どのくらい違いが出るのか?をしっかり記憶(記録)

しておくことじゃ。で、ホームコースでもグリップの良い時、悪い時があるじゃろう。

それぞれ違う条件の時に、同じテストをしてみる。

グリップの良い時、悪い時にボディを2種類試す。まあボディに限ったことではないがな。

そうやっておけば、ここぞ!というときに秘蔵のアイテムが炸裂!となるわけじゃ(笑)。

うん?そのテスト方法で今まで弾いたボディも全部やってみる?

うん。そのやる気はいいんじゃが、本番の予選は2回しかないからな!

あっ、もう行ってしもうたか・・・

まあ、まだ本番まで日はあるしな。どうせまた来るじゃろ。

 

 

このお話はフィクションです。登場する団体名、個人は現実とは異なります。

しかしラジコンの理論に関しては多少信じても良いかもしれません。

2023年07月12日

タミグラ模擬レースVol.2

 

迫ってきましたねー タミグラ北海道!

だんだんと選手たちも気合が入ってきている・・・ような気がします。

 

それではタミグラ模擬レースVol.2!レポートしていきます。

今回は4WDバギーのかわりに2WDクラスとなります。

 

〇Mラリー

FFなのか、いや、リヤ駆がいいのか、やっぱ4駆?

だんだんと定まってきましたね。いまのところFFのM07シャーシがいいんじゃないかというところに

落ち着いてきたようです。

・予選

非常に僅差のあらそいとなった予選。上位陣はほぼ全員FF。

今回はAメイン確定は4人。予選5位以下はBメインからのスタートとなります。

Bメインからは上位6名がAメインに進出。たくさん走れてうれしいシステムとなっています。

PPは梅田選手。2位に小林選手、そして平賀選手、佐野選手までがAメイン確定。

しかしトップから4位までが約1秒という熾烈さ。

Bメイン

 

 

予選中はかなり苦労していた本間選手が快走。

6位には唯一リヤ駆のM08で奮闘したあおい選手が入りました。

・Aメイン

 

レース終盤まで梅田選手が引っ張りましたが、最後の最後で関本選手が逆転。

Bメインからの勝ち上がりでお見事です。

 

優勝 関本選手

2位 梅田選手

3位 佐野選手

 

〇ラリー

ここ最近このクラスで抜群の速さを誇るあおい選手。

しかし今回は梅田選手がPPを獲得します。

2番手にはあおい選手。3番手には予選から気合の入った走りで松浦選手がとりました。

 

 

序盤は梅田選手とあおい選手の一騎打ち。しかし、あおい選手の速さがここでも際立ちます。

トップに立ってからは徐々にリードを広げての優勝です。

 

優勝 あおい選手

2位 梅田選手

3位 三上選手

 

〇2WDバギー

15.5Tモーターとなった今年のバギー。2WDバギーはTD2シャーシとDT03シャーシで

人気が分かれています。

しかし今回はTD2勢が調子いいですね~。

 

PPは第二ラウンドでタイムアップした松本選手がゲット。

安定した走りが印象的でした。

 

しかし・・・決勝では梅田選手が強い。バギークラスは安定した走行が光ります。

 

優勝 梅田選手

2位 松本選手

3位 小原選手

 

〇 Mクラス

参加者の多いMクラス。今回も見ごたえのあるレースが展開されます。

まずは本間選手が好タイム。小原選手、店長と僅差で続き、佐野選手も同周で続きます。

5位以下はBメイン。Bメインからは6名が勝ち上がりです。

 

 

Bメインからは梅田選手、松浦選手、北村選手もさすがの走りで勝ち上がり。

三上選手、松本選手も勝ち上がりを決めます。

 

Aメインはスタート直後から本間選手が逃げます。

小原選手、店長もなんとか追いすがりますが、徐々に引き離す本間選手。

そのままトップゴールを決めます。

 

優勝 本間選手

2位 小原選手

3位 店長

 

〇 ST

参加者が増えてきたSTクラス。予選から接戦となります。

 

Bメインからはこのクラスで「ガチ」の松本選手。6位の尾崎選手までが勝ち上がりです。

 

 

Aメインはポールスタートの小原選手がレースを引っ張りますが、梅田選手がプレッシャーをかけて

ついにトップに。ぴったり付けていたあおい選手、小林選手がそれぞれ順位を上げてゴールです。

 

優勝 梅田選手

2位 あおい選手

3位 小林選手

 

〇 GT

激戦区。予選からベストラップ合戦の様相です。

PPは店長、本間選手、北村選手と僅差でつづきます。

 

 

スタート直後から本間選手と店長のガチバトルが最後まで続きます。が、

最後は本間選手の粘り勝ち。3位には少ない練習時間できっちりまとめてきた北村選手がはいりました。

 

 

優勝 本間選手

2位 店長

3位 北村選手

 

〇 TRF

ここでも本間選手の速さが光ります。マシンもかなり仕上がってきているようです。

予選2番手は哲也選手。こちらもさすがの安定感ですね。

 

 

決勝では本間選手のペースがさらにあがり、完全に一人旅の状態。

次回は他選手も煮詰めてくるかもしれませんね~。

 

優勝 本間選手

2位 哲也選手

3位 あおい選手

 

次回、タミグラ模擬レースVol.3は7月30日となります。

皆様のご参加お待ちしております。

2023年07月02日

タミグラ模擬レースVol.1

2か月後に迫ったタミグラ北海道大会・・・

毎年恒例の「タミグラ模擬レース」を開催いたしました。

今回は3回予定している模擬レースの1回目!

レギュレーションやカテゴリ―はタミグラに準じたものになります。

第一回目となる今回は、TRF、GT、ST、M そしてオフロード系を3つ。

4WDバギー、ラリー、初開催となるMラリーの全7カテゴリーと盛りだくさんです。

それでは早速レポートしていきます。

 

 

〇Mラリー

ラリークラス人気を受けての・・・ということでしょうか?

Mシャーシのラリークラス。ベースとなるシャーシは4WDのMF01、そしておなじみのM07、M08。

タイヤはM用のラリーブロック、モーターはなんと15.5Tが指定というなかなか刺激的なカテゴリーとなっています。

レギュレーションが発表されるとみなさん試行錯誤が始まります。

やっぱり四駆だろう、いやいやFFがいいはず、いや、リヤ駆でヒーローになりたい・・・

まだまだ手探り状態の中での今回のレースは非常に面白いものとなりました。

予選は手堅い選択となったFFシャーシのM07を使用した小原選手。

予選2番手にはなんと圧倒的不利と思われていたM08を使用したあおい選手、

本命と思われた4WDマシン、MF01を使用の梅田選手は3番手につけます。

 

注目の決勝戦。

スタートが不利なFFがポールポジション、次にうまく扱えばスタートも速いMR、おそらくもっともスタートが速い四駆が3番手。

一気に3台が並ぶのではっと思いましたが、ここでリヤ駆のあおい選手がスタートでフラツキ!

スタートを決めてきた四駆の梅田選手と接触します。

そのスキに逃げるFFの小原選手。

予選4番手スタートの松本選手が2位に上がります。

途中、あおい選手がようやくラップを上げてきますが、松本選手までとどかず。

駆動方式ごとにそれぞれ強みも弱みも出た面白いレースでした。

 

 

優勝 小原選手

2位 松本選手

3位 あおい選手

 

〇ラリー

打って変わって、各選手かなり熟成のすすんでいるこのクラス。

その中でも頭一つぬけている感じのあおい選手がトップタイムです。

 

決勝スタートでなんとかあおい選手の前に出たい梅田選手、そして今回調子の良い石田選手。

予選2番手をゲットした向選手も狙っていきます。

しかしあおい選手の勢いは止められず。終わってみればあおい選手の独り舞台でした。

 

 

優勝 あおい選手

2位 石田選手

3位 梅田選手

 

〇4WD

今年のバギークラスはモーターが10.5Tから15.5Tへパワーダウン。

マシン性能も上がっているので、単独で走らせているとかなり平和な雰囲気です。

しかしレースとなると逆に接戦になりやすくこれはこれで面白いかもですね。

予選ではこのクラスで抜群の安定感を誇る梅田選手がポールポジション。

そこに松本選手、向選手が続きます。

 

決勝もスタートと同時に梅田選手が飛び出し、そのまま2位に大差をつけての快走です。

しかし、ここでローパワーの難しさが。

周回遅れの処理で接触、タイヤがむき出しのバギーカーはすぐに絡まって転倒してしまいます。

ここでトップは松本選手に。

レースも残り30秒の時点で激しいトップ争いです。

このバトルを制したのは松本選手!

諦めないといいことありますね~(笑)

 

 

優勝 松本選手

2位 梅田選手

3位 高尾選手

 

〇 M

Mラリーに引き続いて小原選手が絶好調。

2位にまるまる一周の差をつけてダントツのポールポジションです。

このクラスで勝率の高い井越選手はマシンの調子があがらず最下位スタート。

2位には梅田選手、3位には松本選手がつけます。

 

決勝でも小原選手の強さは変わらず。序盤から大量にリードを奪います。

しかしここで最下位から脅威の追い上げを見せる井越選手が背後まで迫ってきます。

もしかしたらと思わせましたが、ここでタイムアップ。

コンマ5秒まで迫った時点でレース終了です。

 

 

優勝 小原選手

2位 井越選手

3位 松本選手

 

〇 ST

今回もっとも参加者の多かったこのクラス。

予選から接戦ですが、と思いきやここでもぶっちぎりで速かったのはあおい選手。

2位に大差のポールポジション獲得です。

しかしベストラップは他選手とほとんど差がないので展開によっては・・といったところ。

 

決勝でもあおい選手が飛び出します。熾烈だったのは2位、3位争い。

小原選手、松本選手、おばら選手がデッドヒートを繰り広げます。

途中小原選手が抜け出してあおい選手に迫りますが、1秒差まで来たところでゴール。

3位には粘り強く走ったベテラン小林選手が入賞です。


 

 

優勝 あおい選手

2位 小原選手

3位 小林選手

 

 

〇GT

少し参加者がさみしい感じのGT。まず予選ではやはりこの2人、井越選手と哲也選手の一騎打ちです。

 

決勝でも井越選手の好調は変わらず。終始安定した走りでポールトゥウィンです。

 

 

優勝 井越選手

2位 哲也選手

3位 松浦選手

 

〇TRF

レギュレーションが変わってから初開催となるTRF。

去年と同じTC01シャーシですが、ボディがフルカウルのルマンカー、TS050に統一されました。

大幅にダウンフォースが向上しましたが、安定した分ペースが速くなるので結局悩むことには変わりないですね。

予選は井越選手と哲也選手のライバル対決。そこにあおい選手が刺さりこみます。

意外と?調子がいいのが松本選手。ベストラップでも負けていません。

 

決勝はスタート直後の1コーナーがすべてでした。

昔のセナVSプロストみたいな・・・・ トップ2が2台ともクラッシュして消えるという(笑)

チャンス到来のあおい選手。予選よりも好調で、安定してトップを走ります。

下位に沈んだ井越&哲也ペアでしたが、激しいバトルをしながらも徐々にトップに迫ってきます。

ここで哲也選手のクラッシュにより井越選手が2位に。

松本選手が粘りにねばって3位ゲットです。

 

 

優勝 あおい選手

2位 井越選手

3位 松本選手

 

次回の模擬レースは7月2日となります。

みなさんのご参加お待ちしております。

2023年06月11日

博士のけんきゅうしつ☆TA08★その6

いやースマンスマン、ここのところ忙しくてな。

なに?こんなに電話したのに?しょうがないじゃろ。わしだって暇なわけではないからな。

いちいち履歴を見せんでも・・・あっ、貴様まだわしを「師匠」で登録しとるな!

博士じゃハカセ!

ところで以前は何の話じゃったか・・・ おお、ボディの選び方か。TA08の。

うむ、そうじゃな、で、君はSTクラスに出る予定と。だからウィングを付けられないと。

だから難しいと。

それは、逆じゃな。ウィングの効果は前に話した通り絶大じゃが、あくまで空力特性を決める

「一つの要素」にすぎない。

セッティングの手間が一つ減ったということじゃ。まあ、考えようじゃな。

この考え方こそが、走行性能を追及しない遊びラジコンと競技ラジコンの決定的な違いじゃ。

余計なものを減らしていくか増やしていくかの違いじゃな。

純粋にボディの特性のみで選ぶ方が簡単というわけじゃ。なにも君だけウィング禁止というわけではなかろう。

みんな条件は一緒。

さて、では具体的にどうやって選んでいくのか。

まずは、「自分が欲しい特性」をしっかり決めておく。

レースが近くなると色々な情報が出回る。どこそこの大会での使用率とか、有名選手が使用していた・・・

などなど、スマホで調べただけでもわんさか出てくる。身近な仲間に勧められたとかもあるな。

その一つ一つの信憑性を確認してみるのも楽しいかもしれんが、なかなかに骨の折れる作業じゃ。

じゃが、おそらくその情報一つ一つはすべて本当の事だと思う。少なくとも、実際にその現場で

その選手が使用し、良い結果じゃったんじゃろう。しかし、君にとってのベストかどうかは

保障されないわけじゃ。どうしても、「より良いもの」や「速くなる」ものを短絡的に求めてしまうからな。

信じるものは救われるという言葉も良く聞くし、気持ちは非常によくわかるが、

できれば考えることを放棄せずに自分にとってのベストを選んで欲しいと思う。

で、どういう特性の物が欲しいんじゃ?

ん?「ラップが速くなるボディ」?

そうか・・・君はさては人の話を聞いて理解するのが苦手なタイプじゃな?

まあ良い。で、どうやったらラップが速くなるんじゃ?君が思うに。

直線が速くなればいいと。そうそう、そういう風に自分の要求を掘り下げていくんじゃ。

直線が速いボディ・・・それは比べればわかるな。

基本的に、「空力が弱ければ弱いほど直線の良く伸びる」ようになる。

空力・・・車ではダウンフォースという。文字通り車を地面に押し付ける力じゃ。

当然、強いほどグリップ力が増すが、空気抵抗を下向きに変換しとるわけじゃから空気抵抗も

大きい。つまり速度は落ちるじゃろうな。

まずは手持ちのボディでもっとも直線が速くなるボディを選べばそれで終わりじゃ。

直線のみの区間タイムを計測したらよい。コーナーが絡むと違う結果になるからな。

じゃが、それだけでは「ラップが速くなる」とはならんじゃろうな。

では次のボディに対する要求はなんじゃ?

リヤグリップ。か。では、もっともアンダーステアになる物を選ぶ。

まずはラップを計らずに、じゃ。

2種類あって、違いがわからないと。どちらも同じくらいアンダーステアということじゃな?

で、その2種類を、さっきやった直線の区間タイムを計ってみてくれ。

少し違うと。

同じくアンダーステアの2種類があり、一方が直線っが速い。というわけじゃな?

それは、直線が速いほうが「全体的にダウンフォースが弱いが、リヤの方が強い」

対して、直線が遅いほうは、「全体的にダウンフォースが強いが、リヤの方が強い」というわけじゃ。

このようにデータを整理して考えていくわけじゃ。

ちなみに「曲がるボディが欲しい」という要求でも同じように試せばよくわかる。

さっきの話じゃが、「アンダーステアの2種類で、ダウンフォースが強いものと弱いもの」じゃったな?

これは、路面が十分にグリップしている、もしくは車体の方で十分にグリップが稼げている

なら、ダウンフォースを弱くして直線の速度を稼ぐ。逆に路面のグリップが低いような状況なら、

直線を犠牲にしてでもダウンフォースが強いものを選んだ方が、結果的に「ラップは速くなる」

というわけじゃ。

じゃから、「これを付ければすべて解決!」とはならんわけじゃ。

そのときそのときで手を変え品を変え、よりベターな物を選択するしかないんじゃよ。

「どれがいい!」よりも、「良いものの選び方」の方が百倍くらい大事じゃ。

そういう風に積み重ねていった人が、「セッティング能力が高い人」というわけじゃな。

一切、事前情報を持っていなくても短い時間でより良いセッティングを出せるわけじゃ。

なるほどよくわかったと。ん?軽量ボディ・・・?

あー・・・・そういう要素もあったか・・・

まあ、大事じゃろうな・・・・

よし、また今度じゃ。それまでにレギュレーションで使えるボディをできるだけ用意しとくんじゃぞ。

まあ、とりあえず借り物でもいいから。たしかに全部自分で準備するのは大変じゃからな。

あ、ちゃんと携帯の登録は「博士」にしとくんじゃぞ!

 

 

 

このお話はフィクションです。登場する団体、個人は現実とは異なります。

しかしラジコンの理論に関しては多少信じても良いかもしれません。

 

 

2023年06月08日

タミチャレROUND4レポート


タミチャレROUND4!

今年のタミグラ北海道もようやく開示されましたね。こうなってくると普段のレースにも熱が入ってきます。

次回からはタミグラレギュとカテゴリーでの模擬レースを開催します。

今回は上半期最後のタミチャレというわけです。

 

では早速レポート開始!

 

〇ラリー

なかなかクリアするのが難しい大ジャンプ・・・

今回もやはりここで勝負が決まった感じです。

・予選

 

久々参加の関本選手が抜群の安定感。とにかく例のジャンプがほぼ百発百中。

それ以外の部分は1番というわけでは無いのですが・・・

 

・決勝

スタート直後は関本選手とあおい選手のトップ争いでしたが、やはりジャンプ台で徐々に差が付きます。

最後の最後までジャンプを奇麗に決めた関本選手が2位以下に大差をつけて優勝!

 

 

・優勝 関本選手

・2位 あおい選手

・3位 蝦名選手

 

〇タミチャレM

・予選

最近安定して速い井越選手が今回も絶好調。

しかし他選手も僅差で並びます。

 

 

・Bメイン

今回Bメインからは4名が勝ち上がり。

小林選手とあおい選手の熾烈な4位争いはベテランの小林選手が制して見事勝ち上がりです。

 

・Aメイン

スタート直後は若干不安定だった井越選手でしたが、すぐに安定感を取り戻して

独走体制に。梅田選手がスタートの混乱をうまく抜け出して単独2位に。

その後も井越選手を追いかけますが届かず。

向選手が大健闘です。

 

 

優勝 井越選手

2位 梅田選手

3位 向選手

 

 

〇タミチャレST

今回は前半ラストのタミチャレということもあり普段このクラスに参加しない選手も出場しています。

そんななか成長著しいあおい選手も参戦。

抜群の速さを披露します。

しかしPPを獲得したのは安定感のある小原選手。

そして梅田選手も3位に付けます。

 

・Bメイン

Bメインから4名が勝ち上がり。

高尾選手と倉谷選手の4位争いでしたが安定感のある高尾選手が勝ち上がりを決めます。

 

・Aメイン

あおい選手がスタート直後から抜群の速さ。一気にトップに立ち、そのまま最後まで独走です。

 


優勝 あおい選手

2位 小原伸治選手

3位 石田選手

 

〇タミチャレGT

毎回毎回、最も熾烈なレースとなるGTクラス。

今回も僅差の争いです。

 

ほぼ同タイムでの争いのなか、哲也選手が頭一つ抜け出す快走。PPをゲットします。

2位には予選2ラウンド目で快走した梅田選手が飛び込みます。

このレースはBメインから2名の勝ち上がり。

・Bメイン

 

ここでは松本選手が好走。大きくリードを広げてトップゴール。

2位には石田選手が入りました。

 

・Aメイン

まずはPPから哲也選手が飛び出しますが、梅田選手、井越選手も食らいつきます。

しかしここで梅田選手がクラッシュ、前半は下位に沈んでいた松浦選手が3位に浮上、

そして勝ち上がりから上がってきた松本選手が4位に。

井越選手の追撃を振り切った哲也選手がトップゴールです。

 

 

優勝 哲也選手

2位 井越選手

3位 松浦選手

4位 松本選手

5位 小原伸治選手

 

〇スーパーツーリング

やはり強い哲也選手。しかし今回はあおい選手も好調です。

店長、井越選手もt来夢的には非常に肉薄しています。

 

・Bメイン

ここからは5名が勝ち上がり。向選手が痛恨のハイサイドで惜しくも脱落。

 

 

・Aメイン

哲也選手を先頭にあおい選手、井越選手、店長が超接近戦を繰り広げます。

哲也選手がまさかの転倒、あおい選手がトップに立ちますが店長がリヤに接触してトップに。

井越選手はいつのまにか居なくなり・・・

しばらく店長がトップでしたが、あおい選手が居なくなって気が抜けたのか単独で転倒。

最後で哲也選手がトップに。

そのままレース終了となります。

 

 

優勝 哲也選手

2位 店長

3位 広市選手

 

次回、来月はタミグラ模擬レースとなります。

皆様のご参加おまちしています。

 

 

 

 


2023年05月21日

博士のけんきゅうしつ☆TA08★その5

あっ!貴様また勝手にわしの研究室に入りおって!

何?「急を要する」?どうせ今年のレギュレーションが発表されたからいち早く

準備したいとかそんなとこじゃろ。

図星か?まあこの時期はたしかにな。で、君のTA08は調子よくなったのか?

おかげさまで?博士のご指導の・・・ ストップストップ。

そもそも勝手に部屋に入っとったクセに何言っとるんじゃ。

ん?ボディとかウィングはTA08だとどれがいい?

あー・・・そうじゃな・・・

基本的にはどのシャーシだからコレが最適というのは決めようがないな。

君も体験したじゃろうが、同じシャーシでもセッティングが少し変わるだけで

大きく特性が変わるじゃろう?もちろん走らせ方によっても。「その人が欲しい特性」

というのは十人十色じゃから、このボディがいついかなる時も最強!というのは決めがたい。

それに、速度域の問題もある。ボディやウィングなどの特性を考えるときは、

空力とボディ自体の重さ、ボディの重量バランス、それらを分けて考えると良い。

うむ、そうじゃな、もちろん空気抵抗が大きく、速度が伸びにくいということも考えるが、

それはいったん無視して、まずは操縦特性を気にした方が良い。この理由はあとで説明するぞ。

実は、TA08というシャーシは他のシャーシよりもボディやウィングの影響を受けやすいはずじゃ。

その理由は、シャーシ自体の軽さじゃ。

いくらサスセッティングを工夫しようが、質量が軽いものはどこまでいっても軽い。

悪い影響もうけやすいが、同時に恩恵も受けやすいということじゃな。

さて、では実際にどうやって選んだらよいのかを順に説明する。

まず「空力」というものは、物体が空気中を移動するときに受ける力のことじゃな。

飛行機なら重い機体を浮かせ、車なら地面に押し付ける。

これは静止状態ではその力はゼロになる。あたり前な話じゃ。

もうひとつ付け加えると、物体の移動速度が速くなるほどにその力は強くなる。わけじゃ。

具体的には、17.5Tのクラスと10.5Tで走るクラスのマシンでは同じボディでも

まったく違う「重さ」が車体・・・つまりタイヤに掛かる。

実車なら命に関わるから風洞実験などを行ってその効果を検証するが、ラジコンなら

とっかえひっかえ実際に試した方が手っ取り早い。

どのボディがどういう特性かなど見ただけではまったくわからんからな。

どの速度域で試すかは、君に任せる。というか、歩く速度より速ければ好きな仕様でいいんじゃ。

そのくらいで十分違いが出る。もちろん速い方がよりはっきりと違いがでるじゃろう。

遅い仕様でいくつかためして、違いが判らなければ速くしたら良いじゃろう。

では試し方を教えるぞ。まず、リヤウィングを付ける。

できるだけサイズの大きな、最も効くであろうタイプで良い。

それを、「リヤタイヤに対しての距離」を決めて取り付ける。

説明し辛いので図をみてくれ。

 

赤の矢印がリヤタイヤの車軸からウィング後端の距離。

青の矢印が地面からウィング上端の距離(高さ)。

こうしないと、ボディ特性の違いなのか、ウィング位置の違いなのかわからなくなる。

 

このようにボディが変わってもリヤウィングとリヤタイヤの位置関係は同じにする。

 

図では分かりやすくするためにボディから離した位置にウィングが描いてあるが、

これは出来る範囲でOKじゃ。まあなるべくボディから離した方がウィングが効くようになるので

そのほうがいいかもしれんな。

ちなみに、「ウィング取付用の指定穴」は無視してよい。

もちろんボディの形や全高が大きく違ってもウィングだけは同じ位置にする。

あ、そうそう、ボディを変えるときはボディの最低地上高も同じに揃えてほしい。

最低地上高というのは地面からボディの一番低いところの高さじゃな。

 

まあ、ボディの形状によっては同じ位置や高さに合わせるのが困難なこともあるじゃろうから、

「なるべく」程度で思っておいてくれ。

これでボディを数種類試す。

で、試すのは直線と速度の高いコーナー一つで良い。

まるまる一周走る必要はないんじゃ。

直線をなるべく最高速度で走り、なるべく速度を保ったままハンドルを切りこむ。

急カーブではなくゆるやかな高速コーナーがベストじゃな。ほとんど減速せずに

曲がれるようなコーナーが良い。ハンドルも急ハンドルではなくじわっと切る。

その条件で、「最もハンドルが効く」ボディが「フロントのダウンフォース」が最も強いボディ。

となる。

「曲がる」ではなく「ハンドルが効く」というのが重要じゃ。リヤグリップが著しく低いボディや、

ボディ形状によってウィングに風があたりにくく、ウィング効果が薄いボディも存在する。

あんまりこういうことは言いたくないんじゃが、ここはちょっと意識を集中してじゃな・・・

何種類かテストするとき、同じボディも最低2回以上試してほしい。

やればやるほどデータの信憑性が上がるからな。

これで、手持ちのボディで一番フロントが効く物が見つかるはずじゃ。

それを順番に並べておく。これは非常に有効なデータとなる。

次はウィングを試す。

リヤグリップの特性?まあいいからちょっと聞いてくれ。というかこれを見てくれ。

 

これがウィングの効果じゃ。

 

青い矢印はウィングに空気の流れがある状態を示しておる。

そのとき、赤い矢印のように力が働く。

その力は、ウィングステー、ボディ、ボディマウント、サスペンションを伝わって

リヤタイヤを地面に押し付ける重さになる。

そしてフロントタイヤに注目じゃ。

リヤの車軸よりもウィングがうしろにあるため、リヤタイヤを中心にフロントタイヤを持ち上げる力が

働く。これによってリヤウィングを付けると「巻かなくなる」というわけじゃ。

つまり、リヤウィングの種類、取付位置を調整することで前後のグリップを変えられるということじゃな。

さっき選んだ最もハンドルが効くボディと、最も効くウィングをなるべくうしろに、高くセットしたら

前後のダウンフォースがもっとも強いパッケージングの出来上がり。となる。

これでフロントが効きすぎるならボディを少しフロントが弱いものに変えれば良いだろうし、

リヤが効きすぎるならウィングを変えれば良い。ボディ選び完了じゃ。カンタンじゃろ?

ん?なに?ウィングを付けられないレギュレーション?

そうか、そういうこともあるな・・・

よし、それはこんど教えてやろう。

じゃがつぎ来るときは先に連絡を・・・ なに?おっ、、スマン着信あったようじゃな・・・

 

 

このお話はフィクションです。登場する団体、個人は現実とは異なります。

しかしラジコンの理論に関しては多少信じても良いかもしれません。

 

 

 

 

 

2023年05月11日

タミチャレROUND3レポート

5月のタミチャレは2連戦! 

本日はその1回目 タミチャレROUND3となります。

 

ラリー、ST、GT、M、そしてスーパーツーリングの5種目。

久しぶりのコース変更直後のレースとなり、選手たちも手探り状態。

特にコース中央に設置されたジャンプ台の攻略で四苦八苦といったところ。

いつもと違うテイストのコースとなっています。

 

それではレポートしていきます。

 

〇 タミチャレラリークラス

各選手、ジャンプ台で手こずるなか、ただ一人抜群の安定感でポールポジションをゲットしたのはゆうき選手。

そこにあおい選手、梅田選手が続きます。

 

決勝スタート直後からやはり速いゆうき選手!

しかし予選では奮わなかった井越選手が一気に上位へ!スタート直後のうまさが光りましたが、

その後はやはり?ジャンプ台で撃沈・・・梅田選手、石田選手もその後続きますが、

ゆうき選手のペースについていけず。

そのままゆうき選手が逃げ切りです。

優勝 ゆうき選手

2位 小原伸治選手

3位 石田選手

 

 

 

〇 タミチャレM

最近、M07を見直す動きが?あるようなないような。しかし今回はまだまだリヤ駆動のM08が人気。

 

予選、本間選手が「ボディ縛り」を解かれてやはり速いラップが出ています。

変わって前回優勝の井越選手はボディ縛りを食らって撃沈(笑)

今回好調だったのは佐野選手。予選2番手ゲットです。

 

・決勝Bメイン

ここでようやくボディの呪縛を解かれた井越選手が本領発揮。

ぶっちぎりで勝ち上がり確定です。

 

・決勝Aメイン

本間選手が絶好調。ベストラップもいち早く15秒台に突入し、後続を引き離しにかかります。

ゆうき選手も速いですがじわじわと引き離される展開。

ここで最後尾からスタートの井越選手が3位に浮上。2位を伺いますが、ゆうき選手が逃げ切り。

 

優勝 本間選手

2位 ゆうき選手

3位 井越選手

 

 

 

〇 タミチャレST

このクラスぶっちぎりだった石田選手が卒業(笑)

変わって今回調子が良いのは向選手。

そして吉田選手も好タイム。かなり接近したレースになりそうです。

 

決勝、スタート直後から安定した走りを披露する向選手。

しかしベストラップの速い吉田選手、蝦名選手が追ってきます。

しかしここで吉田選手が痛恨のミス。蝦名選手が2位に上がりますが思うようにラップが上がらず。

後半、向選手もまさかのクラッシュ。しかし大事には至らず、前半のリードもあって

そのまま逃げ切り。向選手、堂々の優勝です。

 

優勝 向選手

2位 蝦名選手

3位 吉田選手

 

 

 

〇 スーパーツーリング

タミチャレ、タミグラルールには無い当店独自のカテゴリー。

ベースはTRFクラスですが、ギヤ比を遅めに設定したものになります。

予選は本間選手、あおい選手が好調。

哲也選手も安定した走りで上位につけます。

井越選手、店長はいまいち波に乗れず。

 

決勝

PPからスタートした本間選手が逃げます。

あおい選手がなんとかついていく展開。

少し離れて3位争いの哲也選手、井越選手、店長。

ここで安定感のある哲也選手がじりじりと離れます。

しかし後半、あおい選手がマシントラブルでリタイア。井越選手もクラッシュで後退、

そのまま繰り上げで順位が変わりますが、本間選手は無傷で逃げ切りです。

 

優勝 本間選手

2位 哲也選手

3位 店長

 

 

 

〇 タミチャレGT

最も人気のあるこのクラス、今回も激戦区です。

今回は井越選手が絶好調。予選2回目ではマシントラブルが出ましたが、1回目のタイムで余裕のPPです。

そこに本間選手、ゆうき選手、あおい選手など若手が並びます。

 

決勝Bメイン

小林選手と佐野選手の一騎打ち。

しかし中盤、トップを走っていた佐野選手、マシントラブルであえなくリタイヤ。

小林選手が逃げ切りトップゴールです。

 

決勝Aメイン

勝ち上がりの小林選手を加えてのAメイン。


まずはポールスタートの井越選手が飛び出しますが本間選手がすぐ後ろに迫ります。

そのまま0.5秒差いないのバトルを延々と5分間!井越選手、プレッシャーに耐えてトップを守り切りました。

3位にはあおい選手を振り切った哲也選手。ここもトップから3秒以内のハイペースです。

全体的にシリアスな展開となり、見ごたえのあるレースとなりました。

 

 

さてさて、次は5月21日!

ご参加お待ちしています。

 

 

 

 

2023年05月07日

博士のけんきゅうしつ☆TA08その4★

やはり連休前はなにかと忙しないもんじゃな。

じゃがようやくひと段落じゃ。作りかけになっていたマスターグレードモデルでも作ろうか・・・

ん?珍しくちゃんとドアをノックしてくるやつがおるな。

勝手に部屋に入ったりする連中とは違うな。どれ、相手してやるか。

「どなたかな?」

「おお、これはこれは。相変わらず元気そうじゃ。わしとそう変わらん年寄りじゃというのに

いまだに現役のレーサーか。大したもんじゃ。」

「なになに?聞きたいことがある?なんじゃ、あんたほどのベテランでも困ることがあるのか」

は?ユーチューブで見た情報?(笑)

まあ確かに。わしも専門分野でないものを調べるときはついつい気にしてしまうがな。

そういう情報は常に「効果には個人差があります」という殺し文句が付きまとうからな。

専門家が言っていることでも、そうでない人間でも、割と根拠がしっかりしているものもある。

しかし、テレビじゃろうがネットじゃろうが、どうしても視聴者ウケを意識しなければならん。

そこで「若干の」演出要素が入ってしまう。本当は一つの事象に対して膨大な条件が付くはずのものを、

「たったこれだけでこの効果!」と謳ってしまうわけじゃ。

その演出も込みで楽しむならいいんじゃがな・・・

で?暇な時間に何を見たんじゃ?(笑)

ほう、TA08の・・・リヤキャスター?ほーーーーーーう・・・

よし。じいさん同士、コーヒーでも飲みながらじっくり語ろうかの。

 

まず、キャスター角というのはけっこうメジャーな言葉じゃが、意外と複雑なんじゃ。

それがどういった理屈で、どういった効果をもたらすのか。というのをちょっと絵にかくぞ。

 

車で説明するよりバイクや自転車のような2輪車のフロントスポークがわかりやすい。

ん?そうそう、ダンシングライダーもいっしょじゃ(笑)

まず、実際に路面とタイヤが接地している点に注目してほしい。当然、タイヤ中心の真下が

接地の中心じゃな。そして次にスポークの角度をそのまま路面の方に延長し、

路面との交点に注目じゃ。

スポークはタイヤの後に傾いておるから、その延長線はタイヤの接地中心より前に来る。

そのズレのことを「キャスタートレール」という。この絵で青く書いた部分じゃ。

ハンドルを切ったときのタイヤの回転軸と、実際にタイヤが路面に接地している部分をズラしているわけじゃ。

そして、車体が前に進むとき、赤の矢印で書いた力がタイヤに掛かっている。

進行方向と逆向きじゃな。これが後々重要になるから覚えといてくれ。

車体が前に進もうとすると、スポークからの力は、その延長線の向きになる。

つまり、タイヤの接地中心より前に力が掛かる。そうすると、

「そのときタイヤがどんな向きだろうが、勝手に前を向くようになる」っちゅうわけじゃ。

自転車なんかで、ハンドルを持たず、サドルを押せば勝手にまっすぐ走るじゃろ。

あれはキャスター角、キャスタートレールの効果というわけじゃ。

 

つまり、この効果だけに注目するなら、キャスター角が強いほど直進性が良い。

となる。

ほら、あんたも見たことあるじゃろ。でっかいバイクでアメリカ大陸横断とかの映画。

そうそう、そうじゃ。あれに出てくるバイクのキャスター角とか50°くらいあるんじゃないか?(笑)

ひたすらまっすぐ進むならあれがいいじゃろうな。

もちろんデメリットもある。キャスター角が0°なら、ハンドルを切った分だけ舵角がつく。

しかしキャスターを50°にして、どれだけハンドルを切ろうが、タイヤが傾いていくだけで舵角は

いっこうに増えない。 つまり小回りできなくなるということじゃ。

直進安定性を取るか、小回りをとるかという話じゃな。

 

さて、話を車にもどそうかの。

2輪車より3倍くらい複雑になる。

キャスターの話をする前に、これを見てくれ。

 

これは車を正面からみた図じゃ。

ハンドルを切ると、タイヤの接地中心で回っているわけではなく、

ナックルのキングピンの位置(多くのラジコンではフランジパイプがついている位置)を中心に回る。

このズレが「スクラブ半径」じゃ。ちなみにスクラブは「こする」という意味じゃな。

ついでにざっくりと説明すると、スクラブ半径が大きいほど「こする」範囲が大きくなり、

ハンドルが重くなる。その逆は軽くなる。

あくまで、「手動でハンドルをぐるぐる回すときの感覚」じゃがな。

今は実車もパワステがあるし、ラジコンに至ってはそもそもサーボが動かしとるから、

そこは無視してもよい。

無視できないのは、こちらの効果。

 

これは車を上からみた図じゃ。

さっきキャスターのときに説明したタイヤの接地中心に掛かる力が作用すると、

タイヤはキングピンを中心に青の矢印の方向に回されてしまう。

ちなみに、これを打ち消すためにこのような構造にすることもできる。

 

キングピンの位置を上下ずらして角度をつける。「キングピンアングル」というやつじゃ。

そうすると、スクラブ半径を理論上は「ゼロ」にできる。

この構造をもつラジコンカーもあるぞ。舵角の大きくなるドリフトカーなどで見られるな。

まあ、これはこれでメリットもデメリットもあるんじゃが、すべて説明しだすとお互いにもう寝る時間に

なってしまうな(笑)。

まあ少なくとも今話しとるTA08はキングピンアングルなどついとらんから、気にせんでええじゃろ。

 

さて、ここまでタイヤ付近の色々な力の向き、効果をざっくりと話してきた。

すでにキャスター、スクラブ、キングピンアングルの3つ。それに加えて本来なら

みんな大好きなキャンバーもあるな(笑)

じゃが、

一つ一つは実はほとんど「気のせいかな?」くらいの効果しかない。

少なくとも、ラジコンカーの4WDツーリングカーであるTA08ならば、という条件つきじゃが。

フロントまで駆動している時点で効果は薄まる。なにしろそこそこの重さのあるタイヤが

自分で回転しとるわけじゃから、ジャイロ効果も大きい。

さらに決定的なのは、しっかりとした剛性のあるリンケージを力のあるサーボで支持しとるわけじゃ。

その時点で「ハンドルが戻されるとか、引っ張られる」ような効果は体感できない。

そして実際にタイヤの向きが変わったりするわけではないので、走りにも影響が出にくい。

(数センチ単位でガタがあるなら別じゃがな・・・1~2ミリ程度のガタがあっても劇的にはかわらんじゃろな)

 

ひとつ言い忘れとったが、今説明したキャスターの効果は、あくまで加速時と一定走行時の話じゃ。

減速時、逆走時は「まったく逆の効果になる」。

キャスターがたくさんついている車は、減速時は不安定になるということじゃ。

まあそのデメリットもほぼ体感できんがな(笑)

 

その証拠に、一度「逆キャスター」にしてみると面白い。

誰しも一度くらいはCハブを左右逆に組んだことがあるじゃろう?

しばらく気づかずに走ってしまうじゃろ。そんなもんじゃ。

 

さてさて、ここまで話したのはすべて「ハンドルを切るフロント」の話じゃな。

フリーで回転するリヤ駆のフロントタイヤですら、「言われてみればそうかも」程度の効果で、

なおかつハンドルを切ることがないリヤのキャスター角の効果と言われてもな・・・

もちろん、セッティングは無数にある小さな効果の積み重ねじゃ。

大きい風呂おけに一つまみずつ塩を入れていけばいつかしょっぱくなるじゃろ。

じゃが、少なくとも「リヤグリップ向上の特効薬」なはずが無い。

そもそも「どこか変えて劇的に良くなった」ときは、グリップに直接関わる項目・・・

例えばタイヤの銘柄、状態、ボディの空力関連、路面の状況などじゃ。

ほかにはプロポの設定。(ステアリングとスロットルに関する部分)

それ以外の車体、機械的な部分をいじって大きく変わったとするなら、

その直前の設定がきっちり積み重ねられており、あとちょっとで・・・というときじゃ。

ようは色々な要素が煮詰まっとるときじゃな。もしくは路面状況が大きくかわったか・・・

積み重ねられた最後の一手を切り抜いて「これが決め手!効果抜群!」というのは

思い込みか演出じゃろ(笑)

 

ん?そうじゃな、アッカーマンとかもあったな・・・

もう意味不明じゃろ(笑)

とくにここら辺の、可動部分の角度や、仮想の点とかの話はほんと複雑でめんどくさいな。

自分では一か所しか変えてないのに、付随して数か所かわったりするしな(笑)

 

そうそう、あんたが言うようにその辺は取説通りでボディとかウィングとかで変える方が

よほど効率的じゃ。空気は見えないが体感しやすい。

よし、今度来た時にボディのはなしでもしようかの。

うむ、気を付けてな。

まったく熱心なじいさんじゃ。わしも見習わんとな・・・

 

 

※このお話に出てくる人物、団体などはすべてフィクションです。

が、ラジコンに関する理論に関しては覚えておいて損はないかもしれません。

 

 

 

 

 

2023年05月04日

タミチャレROUND2レポート

RCの本格シーズンが到来して早2回目のタミチャレ。

とは言ってもこちらは北海道。桜はまだ満開になっていません。

これから満開になる予定の人も、まだまだ蕾の人も、すでに散ってしまったかも知れない人も、

ひきこもごもなタミチャレROUD2!

 

今回はROUND1と同じコースレイアウト。みなさん練習しまくって路面も仕上がりきっています。

しかし、ここ数日続いた黄砂の影響で路面の見た目(走行ラインがタイヤのラバーで黒くなっている)のわりに

中途半端なグリップ状況。なまじコースと路面に慣れ切っていると難しいパターンですね。

ラリー、M、ST、GT、スーパーツーリングの5種目。特にM、GT、Sツーリングは人気で

決勝もA,Bに分かれています。それではさっそくレポートしていきます!

 

〇ラリー

最近、安定した人気のラリークラス。だんだんと車つくりも良くなり、ジャンプも安定してきています。

それでもやはりドラマが生まれるのはジャンプゾーン。速いだけじゃ勝てないのがこのクラスの醍醐味です。

・予選

ここ最近、何をやらせても調子の良い石田選手が暫定ポール、しかし2ラウンド目はゆうき選手がわずかに

上回りPP獲得。予選3位には梅田選手がつけます。

 

・決勝

まずはPPからゆうき選手が飛び出します。つづく石田、梅田選手、、、

しかしここで梅田選手のマシンがスローダウン。駆動系のトラブルのようで、あえなくリタイア。

レース序盤はそのままゆうき選手が引っ張りますが、周回遅れのマシンが出てくると状況が一変。

なにしろ飛んだり跳ねたり、そこらじゅうで転がったり止まったりしてる中を無傷で切り抜けるのは至難の業。

いろいろなトラブルに巻き込まれ、トップはこはら伸治選手に。

2位には粘り強く走った石田選手が入賞です。

 

優勝 こはら伸治選手

2位 石田選手

3位 高尾選手


 


〇 Mクラス

2ヒートになった予選、井越選手とこはら伸治選手がそれぞれ好タイムを記録。PP争いが白熱しています。

2ラウンド目ではあおい選手がトップゴールしますが、それでも井越選手の1ラウンド目のタイムにおよばず。

PPは井越選手がゲットします。

 

・Bメイン

ここからトップゴールの1名のみがAメインに勝ち上がります。

レース終了直前まで梅田選手がトップ快走でしたが、そこはホラ、オーナーですから。

ゴール寸前に停止。安定した走りで2位に付けていた坂川選手がトップゴールです。

 

・Aメイン

まずはPPの利を生かして井越選手が逃げます。しかし食らいつくゆうき選手。

あおい選手もぴったりついてきます。

色々な理由があって最下位からのスタートとなった本間選手、レース序盤ですでに4位に浮上。

ここからこの4台でレース終盤までトップ争いが続きます。

のこり1分ほどの時点で本間選手が3位に。そのままの勢いで2位に浮上。

最後の40秒、井越選手との一騎打ちです。

両者接触、その間にゆうき選手が追いつき2位に。

あおい選手も追いつき、4台続けてゴール。優勝は井越選手!

優勝 井越選手

2位 ゆうき選手

3位 本間選手

 

 

 

〇 ST

すでにこのクラスで常勝の貫禄、石田選手がPPを獲得。しかし2位、3位の坂川選手と向選手

も1秒差で続きます。

・予選

 

・決勝

やはり強い石田選手。スタートからゴールまで一度も順位を落とすことなくトップゴールです。

2位争いは白熱。向選手、坂川選手のバトルでしたが、虎視眈々と走っていた吉田選手が

順位を上げました。

優勝 石田選手

2位 向選手

3位 吉田選手

 

 

 

〇GT

最も参加人数の多いGTクラス。必然的にレベルも上がります。

そんな激戦区でも好調をキープしたのはSTでも活躍した石田選手。予選3番手に食い込みます。

2番手には成長著しいあおい選手、PPはスキのない走りを見せた本間選手がゲットします。

しかし、2位から7位までの差が1.5秒。シビアな決勝となりそうです。

 

・Bメイン

たったひとりの勝ち上がり枠をかけて10名が争います。

スタート直後の1コーナーでほぼ勝負が決まりました。PPの大沢選手がアンダーを出したすきにこはら選手が

トップに。そのまま大きくリードを広げます。

2位争いは松本選手、松浦選手、大沢選手。レース終盤、大沢選手が脅威の追い上げを見せますが、

トップには届かず。勝ち上がりはこはら選手に決定!

・Aメイン

予想通り超接近戦です。本間選手を先頭に5台が連なるトップ争い。

本間、あおい、ゆうき、井越、哲也選手までがコンマ5秒の僅差。

レース終盤、あおい選手がトップに。しかしやはり振り切れない。

その5台が徐々に近づき、ついに多重クラッシュ。ここでトップに立ったのは井越選手。

すぐ後にはゆうき選手が迫りますが、井越選手なんとか逃げ切り、優勝!

 

優勝 井越選手

2位 ゆうき選手

3位 哲也選手

4位 本間選手

5位 こはら伸治選手

 

 

 

〇 Sツーリング

こちらも人気クラスですね。

哲也選手、広市選手、店長がまずは好タイム、2ラウンド目では本間選手、井越選手、あおい選手がタイムアップ。

松浦選手は1ラウンド目のタイムでAメインに滑りこみ!

 

・Bメイン

ここのところお悩みモードの松本選手がトップを走ります。

しかしまだ本調子ではないのか、なかなかラインが定まりません。そこにゆうき選手が

襲い掛かります。たまらず避けてしまう松本選手!しかしゆうき選手もトップに立った直後にミス、

再び松本選手がトップに。ここからは遠慮なしのタイマンです。

トップ松本、追うゆうき!まだ時間は3分あります!

ここから松本選手の長すぎる3分が続きます。

自然と湧き上がる松本コール・・・

会場が今、ひとつに・・・・

(若干脚色されています)

残り30秒、ついにゆうき選手が前にでます・・・が、ここで奇跡が。

ゆうき選手まさかのミス!!

なんと、松本選手がトップゴール!優勝です。Bメインの優勝です。

 

・Aメインスタート直後、若干の接触で順位が入れ替わりますがすぐに流れ始めます。

非常にハイスピードなこのクラスですが、みなさん安定しています。

本間、哲也、あおい、井越、店長のトップ争い。

各車、仕上がりも上々でラップも差がありません。

ここで本間選手が転倒、哲也選手がトップに。

ここからレースが荒れ始めます。逃げる哲也選手、そしてあおい選手、

店長、井越選手。

ここで、どこからともなく飛んできてコースに横たわる松本選手!(笑)

運悪く突っ込むあおい選手!

まんまと2位に上がる店長(笑)

一気にトップに迫る店長、残り30秒、でテールツーノーズ!

ここでパイロンにまっすぐ突っ込んで盛大にジャンプする店長(笑)

これで勝負ありです。肩の荷が下りた哲也選手、余裕のトップゴール。

 

 

優勝 哲也選手

2位 (ちゃっかり)井越選手

3位 (ちゃっかり)広市選手

 

 

 

 

次回は5月7日と21日!

5月は2回あります。

久しぶりにコースも変更になりました。みなさんご来店おまちしています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2023年04月29日

博士のけんきゅうしつ☆TA08その3★

ふう。最近は平和じゃな。あやつも自分でいろいろやっとるようじゃし・・・

うわっ!なんじゃいきなり飛び込んできおって!ノックぐらいせんか!

なんじゃ?なに言っとるかわからん!落ち着け!

ここで他人にコーヒーを出すのは久しぶりじゃ。

少し落ち着いたか?なに?苦い?わしはブラックしか飲まんからな。

さて、君もTA08をやっとるのか。で、先週来とったあいつに色々聞いたと。

で、バネを柔らかくしろと、で、サスアームの角度を調整しろと。

ふむ。わしが言った通り伝えたわけじゃな?ん?そうじゃ。わしが言ったんじゃ。

ははは、そうか、まるで自分が考えたように言っておったと。まあ別に構わんよ。

そんな細かいことは。人に伝えることで知識から知恵にかわるんじゃろうしな。

(まあ、こんどあやつに会ったときにチクチク言うがな)

で、実際どうなんじゃ?試してみて。

低速コーナーが安定した?でも高速コーナーや切り返しがダメ?で、ベストラップが

遅くなったからダメ? ほう、君もベストラップ信仰者か。まったく。オートラップカウンターの

弊害じゃな。あのな、はっきり言うがベストラップちゅうもんはその時その時で大きく変わるもんじゃ。

それで一喜一憂するのはけっこうじゃが、セッティング途中でのラップデータはあてにならんことも

多い。特に、君のように「そこそこうまく走れる」ドライバーにとってはな。

「コースを速く走る」理屈は単純じゃ。「最短距離を最速で」これ以外無い。

電気のように質量が無ければ、コーナーからコーナーを点で結んだように走れば最速じゃ。

じゃが残念ながらラジコンカーはある程度の質量がある。質量のあるものが動く時には必ず慣性が働く。

急に止まれない、動けない、曲がれないというやつじゃ。その「急な動作」をなるべく可能にするために

タイヤがある。路面との摩擦力(グリップ力)を使ってな。

じゃから、グリップ力を上げれば上げるほど君らの大好きなベストラップは速くなるじゃろう。

質量が無くなっていくのと同じことじゃからな。しかしここで問題になるのは、人間の性能じゃ。

動きの速いものにどこまで対応できるか?ということじゃ。「急な」動きに意識と手の操作が

間に合わなくなる。プロと呼ばれる連中はその部分の精度が高い。したがって車の基本性能・・・

ざっくり言うとグリップ力を高めてより素早い動きが可能な状態じゃな。を上げれば上げるほど

ラップが速くなる。しかし、多くの一般ドライバーは操作できる限界が早めに訪れる。

しかも得意な操作と不得意な操作がある。そうなってくると、車の性能が上がったにも関わらず、

ラップが遅くなるという現象が現れる。そのときの、「操作の限界ラップ」が、ライバルよりも

速ければ悩まんじゃろう。しかし多くの場合は「もっと速く走りたい」じゃろ?

そして、もっとも計算出来ないのは、セッティング途中でドライバーが上手くなってしまう場合じゃ。

そうなってくるとセッティングなど五里霧中じゃ。

ん?五里霧中がわからんか・・・ようするにわけわからんということじゃ。

まあ、そうは言っても上手くなるまで諦めるわけにもいかんわな。

さっき焦っていたのはレースが近いからじゃろう?今、長々と話したラップの出る理由と」出ない理由

を知ることが発展途上のドライバーがマシンをセッティングする上で非常に重要なんじゃ。

己を知り敵を知れば百戦危うからずというやつじゃ。あ、これも説明が必要か・・・

ようするに自分の実力を100%発揮できればそうそう他人に負けないということじゃ。

なにしろ他人は100%発揮できないし、普通の人間どうしでそれほど差がないからな。という意味じゃ。

それでも負けたら、相手が悪かったというやつじゃ。

さて、では君の走行フィーリングをもとに考えると、低速コーナーは安定した。と。

つまり車体自体はグリップ力が改善したと思われる。そして速度のがあがると安定しない。

多くのドライバーが言う「安定しない」とは、「リヤグリップが不足している感じ」で間違いないか?

正解か。おそらくそれを上手くコントロールすることも出来るじゃろうが、そこはこれからの課題として、

車側で補うように考えてみるか。バネが硬かった時にはその症状は現れないはずじゃからな。

ここでバネを硬くするのは堂々巡りじゃな。ようするにバネを柔らかくしてしっかりとロールして

グリップを稼ぎやすくなった。しかし速度が上がると扱いがピーキーになりがちじゃ。なにしろグリップが上がったのは

リヤだけではないからな。フロントも上がっているはずじゃ。

速度が上がると人間の操作は雑になるんじゃ。これは誰でもそうなる。もちろんプロドライバーでも、

多かれ少なかれ、そうなる。

そこでコーナーに突っ込みすぎてしまったり、ハンドルをガバ切りしてしまったりする。

その時に、アンダーステアになってくれれば、人間のミスをごまかせるというわけじゃ。

そういうときに調整するものは、ロールセンターじゃな。

具体的にはフロントのロールセンター高をリヤよりも低くする。そうするとアンダーステアが出やすくなる。

特にコーナーに無理して突っ込んでしまった時ほど良く効く。速度が落ちれば、サスの動きは減り、

舵角分の「曲り」になるというわけじゃ。

なに?理屈が分からんと。よし、簡単なモデルで説明してやろう。

簡単な手抜きの図じゃ。

 

まずは車を正面から見たところじゃ。ロールセンターが高い設定と低い設定がある。

ロールセンターを中心として、重心位置がまわる。それがロールじゃ。

重心位置はどちらも同じ。

同じ角度だけロールすると、ロールセンターが低い方が重心位置の移動が大きい。

つまり「車体自体が横にたくさん移動する」ということじゃ。さらに、ロールセンターが

重心位置から遠いほど、ロールさせる力も強く、動きづらく、元に戻りにくい。

メトロノームって見たことあるか?そうそう、音楽室にあるやつじゃ。あれと同じ理屈じゃ。

で、これを踏まえてこの3枚の図をみてもらおう。

 

ロールセンターの高さが、低・中・高の3種類選べる車じゃ。 

これは前後とも「中」の設定している。ちなみに前後のロールセンターを結んだ線をロールセンター軸と呼んどる。

右の絵はコーナリング中、特にコーナーに入った瞬間じゃな。

 

次に、前が「低」後が「高」の車。

 

というわけじゃ。一目瞭然でアンダーステアじゃろ。

 

次に、前後の設定を逆にしたもの。

 

これもみたまんまじゃ。オーバーステアじゃろうな、この車。

 

ロールセンターを調整するというのは、前後の差を調整するということじゃ。

かなりざっくりとした言い方をするなら、アンダーステアとオーバーステアを調整できる

ということになる。

しかし、あくまで瞬間的な車の動きを決めているだけであって、グリップ力自体は

大きく変わらない。

理屈で言えば、ロールセンターを地中深くに設定してしまえば、あたかも車が傾かずに

水平に移動したかのようなロールも実現できるじゃろう。だが実際にはそんな設定など

難しいじゃろうな。

それに、ドライバーが欲しいのは純粋なグリップ力ではなく「グリップ感」じゃからな。

それなら、車の横移動が少ないという理由で、高いロールセンターの方がグリップする。という

感じがすると思う。

グリップ力は摩擦力。

ロールした時はほぼ外側が沈み、内側が浮く。外側には静止時よりも荷重が乗るが、

内側は減る。その差し引きで、静止時より多くなることは無い。

止まってる時が一番グリップが高いというわけじゃ。

速く動けば動くほど、慣性が働いて垂直荷重が減るんじゃ。

おっ、もうこんな時間か。腹が減ったから君はもう帰ってくれ。

なに?一緒に?いや断る。

ん、ヤバイ?なんじゃ、説明がダメじゃったか? ちがう?いい意味の「ヤバイ」?

ほんとに最近の言葉は意味不明じゃな。

もういいから帰ってくれんか。あー。・・・そうじゃな、この説明はTA08だけのものではないな。

では次に会ったときにTA08のロールセンター調整を教えてやろう。

なにしろ今回の理屈を知っていないと調整しようがないからな。

なに?マジ リスペクト?

まったくもって尊敬しとる感じが伝わってこないな!

はあ、もうマジで帰ってくれ・・・

 

 

 

※この物語はフィクションです。実在の人物、団体とは一切関係がありません。

ただし、ラジコンの理論に関しては信じても良いかも知れません。

 

2023年04月14日

博士のけんきゅうしつ☆TA08その2★

誰じゃ、わしの研究室に勝手に入っとるのは!

なんじゃ、また君か!ん?鍵をかける習慣がないんじゃ‼悪いか!

わかったらさっさと出て・・・ ほう、焼きプリンか。気が利いとるな。

なんじゃ悩みか。しょうがない。よし、そこに座れ。

 

そうじゃったな、TA08やっとるんじゃったな。ほう、言われた通りバネとオイルも柔らかくして走ってみたと。

殊勝なことじゃ。で、どうじゃった? タイムはあまり変わらない?じゃろうな。

君も含めてセッティングをいじってまずタイムを確認するのはみんなやっとるからな。

それに対してとやかくいうつもりもないが、なるべくなら「何かを変えて、良い結果のみを求める」経営者視点ではなく、

「良くも悪くも結果を観測する」科学者視点も必要かと思うぞ。もちろん最終目標は「速く走ること」じゃろうが、

それも実験の積み重ねじゃろ。実験の結果にいいも悪いもないじゃろう。

ここで言う「結果」は走行フィーリングと、走る前にサスの硬さを確かめたときの印象、

できれば走った時に、良くなったコーナーと悪くなったコーナー、いろいろあると思う。

できるだけ細かく観測できれば実験の精度があがるっちゅうわけじゃ。

ぼんやりとでも走った時の印象はあるか?ふむ、バッテリーが少なくなってきたときの方が

走りやすかった?なるほど、いや、非常に興味深い。この結果だけ見れば普通はそのバネを外して

ゴミ箱に投げ込むかもしれんな。

いやいや、君が下手というわけではない。

むしろその逆。そもそもセッティングを変えているのにタイムが変わらないという時点で下手ではない。

それで、走る前に硬さは変な感じがしたと。具体的には?

まず使ったことがないくらい柔らかいバネを付けているのに、思ったほど柔らかくない。と。

その原因を教えてやろう。

「スカッフ」というのを知っとるか?いや、スカーフではない。活舌が悪くてすまんな。

なんじゃ、シン・カメンライダーを見たのか。わしはまだ見とらんからネタばれするなよ?

スカッフは日本語でいうと「引きずり」じゃ。これはほとんどの左右独立サスのRCカー、

特にスイングアームやダブルウィッシュボーンタイプに多い現象じゃ。

車を正面から見て、上から押してみろ。シャーシが地面に着いて止まる。

そのとき、トレッドはどうなっとる?気にしたことないか。まあ普通はそうじゃろうな。

何も触ってないとき(ちゃんとある程度の車高がある状態)とフルストロークした状態では、

トレッドが変化するはずじゃ。普通はタイヤが内側に「引きずられて」トレッドが縮まる。

この現象が「スカッフ」スカッフ量というわけじゃ。スカッフが多い、少ないなど言ったりする。

タイヤはある程度グリップしとるから、このスカッフ量が多いとサスが動きにくくなる。

これは、この形式のサスペンションの宿命じゃから、完全に無くすことは難しい。

まあ、悪影響が出なければ特に気にしなくともよいな。ちょっと分かりづらいじろうから、

絵を書いてやる。こう・・・ササッと・・・

これが車体、地面・・・

 

まあこんな感じの車があったとして、

これをフルストロークすると、タイヤの軌跡はこの赤で書いたようになる。

 

ん?地面から浮いとる?書くのが面倒なんじゃ。脳内で変換してくれ。

上のアームが短いからナックルを支持しとる点は下のアームより多く内側に移動する。

したがってタイヤは傾く。 よくある設定じゃな。

このときのタイヤ・・・接地面の中心は内側に移動する。ほんの少しな。

ところが、上下のアーム長を逆にしてみるとどうじゃ。

 

こうなる。

さっきの赤タイヤに比べて、接地面が大きく内側に移動したのがわかるじゃろう?

こうなってくると、引きずりの量が気になってくる。

つまり、「足が硬い」状態になりえる。自分のタイヤのグリップ力がサスの動きを邪魔しだす。

これは、タイヤのグリップが弱ければその影響が少なくなる。

実際の車は、ここまで上下のアーム長に差は無い。しかし、もともとの角度によっては

ほとんど同じ長さのアームでもタイヤの軌跡は、青タイヤのようになったりもするじゃろうな。

そこでTA08のアーム長を見てみる。 なんと上下ほとんど同じ、か、キャンバー調整や

ロアアームの取付位置によっては上の方が長く設定されたりもする。

君の車はそうなっとるじゃろう。おそらくフロント。

リヤに関してはロールセンターを上げるためにシャーシ側よりタイヤ側の幅を広くしとるじゃろう。

ナックルの上にスペーサー入れたり・・そうそう、そういうことじゃ。

ところがフロントはロールセンター下げたかったんじゃろう。スペーサーを減らして、へたすると

シャーシ側の方が広いかもしれんな。なおかつキャンバーを減らすとアッパーアームが

伸びるからな。 だいぶ「引きずっとる」かもな。「バネのレートのわりに硬い感じ」

はこいつが犯人じゃろうな。

だから走り出しは変な感じ、後半タイヤのグリップが落ちてきて普通になるんじゃろ。

フロントだけ硬い足・・・になっとるわけじゃ。

いやいや、スカッフ量が多い=ダメ ではないぞ。これはこれでメリットも生む。

ロールセンターは前に教えたが、「ダイナミックロールセンター」は聞いたことがあるか?

まあ、詳しくはそのうち説明してやるが、下のアームを短くすると、ロールしたとき(足が動いたとき)

に、さらに沈み込もうとする力が働く。これはこれで非常に良い特性と言える。

まあ、使い方しだいじゃな。ちなみにノーマルの設定ではアーム長の上下バランスのわりにスカッフ量はそれほど

多くない。うかつにいじるとデメリットが出る・・・という感じじゃな。

それ以外にも、バギーなどはこのスカッフ量を多くして沈み込むと硬くなる設定にすることもある。

大きなジャンプの着地などは踏ん張るじゃろうな。

まあ、そういうことも含めて、なるべくデメリットを出さないよう、なおかつ自分の子のみにあった特性に

セッティングしていくわけじゃ。

そうか、まあわかりづらいじゃろうな・・・

今日はこれから忙しいのでな。続きはまたこんどはなしてやろう。

あ、それと勝手に部屋にはいるでないぞ!こんどはプリンだけじゃすまんからな!

 

2023年04月05日

博士のけんきゅうしつ☆TA08その1★

なんじゃ、また君か。

わしは忙しいんじゃ。これからレースシーズンになる。タミグラも近づいて・・・

ん?TA08?調子が良くないからTA07を使う?なに言っとるんじゃ!

新しいものを使え!店のために!ひいては世の中のために!

・・・いや、なにも泣くことはなかろう。すまんわしも強く言い過ぎた。

君がなんども同じようなことを聞くもんだからつい・・・

わかったわかった、話くらいは聞いてやろう。それとわしの事は師匠ではなく博士と呼べとあれほど・・・

はぁ、いや、いいからそこに座れ。

まず、どう調子が悪いんじゃ?なに?「トラクションが足りない」じゃと?

出してきたな?ラジコン用語。「トラクション」の意味を知っとるか?

直訳すると「駆動力」じゃぞ。それが足りない?ギヤがイカれとるかベルトが空回りしとるという

意味か?違うじゃろ。君が言いたいのは「コーナーの立ち上がりでアホみたいにアクセルを

ふかしてるのに他の車より速度が乗らない」ということじゃろ?

どうしても横文字を使いたい意識高い系の君なら「トラクションをかけずらい」が正しく伝わるな。

 

ようするに前に出ない感じということじゃな?なら、曲がりもイマイチじゃろう?

グリップが軽いんじゃろ。

なに?重い?

あ~なるほど。「車の動きが重い」のと「グリップが重い」を混同しとるな。

あれじゃろ、横に食ってるけど縦に食わないとか言っちゃうタイプか?

言おうとしてた?ハハ、じゃろうな。

いいか、グリップに縦も横も無い。どちらかにしか使えないだけじゃ。

横に100%使ってたら縦には0%じゃ。横に50なら縦も50。

そして、軽く動かない感じというのは、グリップ力が少ないと起きやすい。

グリップが強ければ、ブレーキをかけても、ハンドルを切っても、アクセルを入れても、

即座に車がアクションを起こす。それが遅ければ「重く」感じる。

そのうえでアンダーステアやオーバーステアという話になる。

タイヤが滑らなければ車は軽く動く。滑れば重く動く。ようするに君の車は、

それ以前の問題。グリップ力不足じゃ。

新しいタイヤを買え。タミグラ、タミチャレのSTかGTクラスじゃろ。タミチャレタイヤなら

けっこう減りも早い。

それかもう少し気温が高くなるのを待て。勝手に路面が食ってくる。

いや、だからイチイチ泣くな。分かったから。

たしかに、TA08はそういうクセがあるのはわしも小耳にはさんでおる。

まず、車重が軽い。他のツーリングカーシャーシよりも100g近く軽い。

グリップ力とは摩擦力。重ければ重いほどグリップは高くなる。

しかしあくまで静止時の話。車はすばやく動かなければならない。

その際には軽いほど良い。慣性があるからな。ここで求める2つが相反するわけじゃ。

グリップは欲しいじゃろう。だからといって重くするのは基本的には無しじゃな。

しっかりとした足回りが付いとるからな、この車には。

次に足回り。ん?なに?ダンパーが寝てるのが良くない?

お前・・・いや、また泣かれるのは面倒だな。

たしかに、「路面に対しては」寝ているな。だがよく見てみい。「サスアームに

対して」はどうじゃ? それでも寝てる?いや、もっとよく見てみい。

ダンパーの取付位置はサスアームの上にあるじゃろう。

 

こういうことじゃ。どうじゃ、普通じゃろ。サスアームの形状に惑わされやすいが、

大事なのは取付の位置じゃ。

本来のサスアームの角度は、シャーシ側取付位置とこの車ならナックルの下側になるが、

実際にダンパーがついているのはそれより上じゃ。したがってダンパーが立っているのと同じことになる。

フルストロークしたらサスアームとダンパーはほぼ90度になり、一般的なツーリングカーと変わらんな。

ついでに言っとくが、ダンパーが寝とったとしても、それはグリップ力とは一切関係がないぞ。

なんでキョトンとしとるんじゃ。まあ、たしかによく言われる都市伝説ではあるがな。

ダンパーとサスアームの角度はレバー比と言ってな、・・・まあそのうち説明してやる。

ようするに寝てるとバネもオイルも柔らかくなり、立てればどちらも硬くなる。

それだけじゃ。もちろん硬い柔いでグリップ「感」が変わることもある。しかし直接的には一切関係が無い。

なんじゃ、ダンパーが立った方が重心位置が上がる?あんまり笑わせるでない。

君はボディの裏に5円玉・・・いや1円玉か?を貼ったら違いがわかるのか?わかるわけないじゃろう。

 

君のTA08の、グリップ力不足の原因は他にある。

上から押してみて、足が硬い感じはしないか?するじゃろう。

なに?でもソフトのバネを使ってる? まあ、予想通りの答えじゃな。

どんなバネを使っていようが、それはレバー比によってどうにでもなるんじゃ。

レバー比についてはそのうち説明するから、少し待っとけ。

この車は、サスアームが短いんじゃ。他の一般的なものに比べてな。

フロントなんかは特に。まあこれは見ればわかるじゃろ。Cハブを持たない形式だからじゃ。

もちろんメリットもデメリットもある。大事なのは理解と使い方じゃ。

サスアームのどこにダンパーが付いとる?車体寄りかタイヤ寄りか。

かなりタイヤ寄りじゃろう。そしてサスアームは短い。

つまり他のツーリングカーよりも、同じバネやオイルでも「硬くなる」傾向じゃな。

レバー比というのはけっこう効くんじゃ。設定によっては「バネセット」のハードとソフトが

逆転するくらいにもできる。

これで逆にもっとダンパーが寝てればいいんじゃが、そこは普通の角度。

レバー比によって足が硬めの設定。車重は軽い。

ようするに軽い車で足は硬い。うまく使えば速そうじゃな、この車。

まあその分シャーシはかなり柔らかい。そこでバランス取ってるんじゃろ。

だから言っとるじゃろう。夏になればプラスチックのシャーシも柔らかくなり、

タイヤも食う。問題解決じゃ。どうしても今、寒い時期から調子を上げたいなら

柔いバネを買うのじゃ。取付できれば何でも良いぞ。ビッグボア用でなくとも構わんよ。

たいして変わらん。それよりも足を動かした方が良いじゃろう。

まずは大きくロールやピッチングが起こるくらいに足を柔らかくして、それから他の部分を

セッティングすると効率が良い。まったく動きが無い状態でいろいろセッティングするから

迷宮入りするのじゃ。

足が硬めになる原因はもう一つあるんじゃがな・・・

わしはここの技術顧問じゃかならな。忙しいんじゃ。

君のような迷える子羊が群れでおる。羊飼いを雇わなきゃならん。

足が硬くなるもう一つの原因?また今度じゃ。いっぺんに教えてもどうせまた聞きに来るじゃろうが。

まずはバネを変えてみよ。かなり変わる。と同時に違和感も出るはずじゃ。

次?わからん。気が向いたらじゃ。

ふむ。ありがとう師匠?博士じゃ!

 

 


 

 

2023年03月31日

タミチャレROUND1

さあ、本格シーズン到来です。
全国的にレースイベントが活発になってくる時期ですね。
当店でもタミチャレROUND1開催です。
レギュレーションはタミチャレルールが基本。Sツーリングを加えて5クラスとなります。

 

〇ラリークラス
人気の衰えないこのクラス、今回も台数多めのカオス状態です。
新レイアウトとなったコース、まずは予選1ラウンド目で好調なのは梅田選手。
続く2ラウンド目では小学生のあおい選手がトップタイムをマーク。
この記録が梅田選手をわずかに上回り、ポールポジションはあおい選手が獲ります。

 


・決勝
あおい選手の最大のライバル、梅田選手が序盤で後退。
この辺がラリークラスの面白いところ。本格バギーカーと比べるとどうしても
ジャンプやギャップが安定しないので、ほんのちょっとした操作具合で一気に不調に
なります。
レースはそのままあおい選手がぶっちぎり。2位以下を全車ラップする快走です。

 



優勝 あおい選手
2位 関本選手
3位 舘田選手

 


〇Mクラス
参加者の多いこのクラス、予選は2ヒート。決勝はA、Bメインに分かれます。
前回不調だった本間選手、今回は絶好調。PP獲得です。
予選2位には舘田選手。それほど必死に練習してるようすは無いんですが・・・
3番手には関本選手。この辺のベテラン勢はなかなかシブいですね~。

 


注目のBメイン。勝ち上がりは1名のみということで、かなり熾烈な争い。
BメインPPの向選手と蝦名選手のトップ争い。ベストラップでは圧倒的に向選手ですが、
やっぱりレースは難しいですね~
トップゴールは蝦名選手!

 


・決勝
予選4位からうまく抜け出した井越選手とPP本間選手の一騎打ち。
ベストラップはわずかに本間選手ですが、井越選手も粘ります。
本間選手もミスらず、我慢比べは本間選手に軍配。ゴールタイムはコンマ5秒差の
好レースとなりました。

 


優勝 本間選手
2位 井越選手
3位 佐野選手

 

 

〇STクラス
毎回、目立つ人が変わっている印象のSTですが、今回は向選手でした。
MのBメインでも存在感ありましたが、STでも大活躍です。
レースの経験的には石田選手が圧倒する感じですが、唯一迫る勢いでした。
予選PPは石田選手。2位には先月から好調な坂川選手がつけます。
3位には向選手。

 

・決勝
やっぱり強いですね石田選手。貫禄のトップゴール。
2位には向選手が入りました。しかし決勝のベストラップが一番速いのは5位の蝦名選手。
次回に期待ですね~。

 


優勝 石田選手
2位 向選手
3位 吉田選手

 

〇GT
超激戦区。予選は3ヒートになり、毎回生き馬の目を抜く・・・ほどではないですが、
かなりレベルが高いレースになってきました。
予選1R目で暫定PPを奪ったのは渡辺選手。続い僅差で本間選手。この2名が
13周に入ります。2R目では13周が一気に4人に。気になるAメインのボーダーラインも
12周の前半というシビアさ。
最終的にはPPは本間選手がゲット。続いて哲也選手、梅田選手と続きます。

 


Bメイン決勝
こちらも、ある意味Aメインより難しいレースです。
勝ち上がりはたった1名。予選Bポールは松本選手、続いて舘田選手。3番手にはあおい選手。
スピードと勢いのある選手がすぐ後ろにいるのはイヤですよね・・・松本さん・・・
スタート直後、舘田選手がナイススタート。なにかよくわからない勝負強さ(笑)
後半、あおい選手が追いついてきますが、痛恨のミス。
勝ち上がりは舘田選手!

 


Aメイン決勝
さすが決勝戦といった感じでグリッド順そのままレースが進行します。
しかし3番手を走る梅田選手、わずかにミス、そのまま後続に揉まれに揉まれ・・・
渡辺選手が3位浮上、井越選手、橋本選手と続きます。
本間選手と哲也選手のトップ争いは最終ラップまでつづきますが、本間選手が粘り勝ち。

 


優勝 本間選手
2位 哲也選手
3位 渡辺選手
4位 井越選手
5位 橋本選手

 

〇Sツーリング
1R目、店長が逃げますが、転倒が響いて後退。本間選手と井越選手が好タイムを記録。
2R目では哲也選手、橋本選手、広市選手がそれぞれ記録を伸ばします。
PPは哲也選手。本間選手が2番手ですが、その差はなんとコンマ1秒!

 


決勝では予選上位組がレースを引っ張ります。特に哲也選手、本間選手は最後まで接近戦。
途中、井越選手と橋本選手が後退。あおい選手、店長が3位争いとなります。
徐々に距離がつまる4台、最終ラップでトップ2台が接触!まさかの2台ともその場で転倒
!それをわき目にあおい選手と店長が通過(笑)
優勝はあおい選手! 念願の「速いクラス」での優勝です。

 

 

優勝 あおい選手
2位 店長
3位 哲也選手
次回も面白いレースになりそうです。
みなさまのご参加おまちしています。



 

2023年03月21日

タミチャレ ROUND 0.5

さてさて、すでに今年もあと10か月となってしまいました。

タミチャレも2回目。タミチャレROUND0.5となります。

今回もエントリー多めです。ラリー、M、ST、GT、スーパーツーリングの5種目。

スーパーツーリング(以下、Sツーリング)は通常のTRFクラスのギヤ比変更バージョン。

ちょうど、GTクラスと普通のTRFクラスの間、若干TRF寄り・・・の速度です。

GTよりもハイグリップなタイヤを使えるので、人によってはこっちの方が操縦しやすい!

もあり得ますね。そして、STクラスではなるべくフレッシュな方に活躍してほしいということで、

過去にワーチャン、チャンピオン決定戦などに出場経験のある方は参加できなくなっています。

そういうこともあってGTクラスは今まで以上に激戦区となっています。

それでは早速レポート開始です。

 

 

〇ラリークラス

コースにはジャンプ台が設置され、一筋縄では行かないレースの始まりです。

最近のラリーカーってけっこうオフロード性能が良いので、意外とジャンプ飛べちゃったり

するんですよね。しかしやはりバギーとは違うので着地がなかなか難しい。

そんな中ほとんど一回も飛ばずに安定した走りの小枝選手がポールポジション。

見てる側からすると、そりゃそうだろと思いますが、やってる方は必死ですから(笑)

2回に一回しか成功しないジャンプですからね~

 

・決勝

今回、決勝戦はコースが逆回りとなります。

当然、誰も練習していません。

序盤、PPの小枝選手が逃げます。さすがに決勝ともなると「飛ばない」選手もちらほら。

しかしさすが小枝選手、機械的に安全な走りを繰り返します。

が、中盤にがまさかの転倒。3位まで転落。

こはら選手がトップに立ちます。

途端にジャンプを飛び始める小枝選手・・・そして転倒する小枝選手・・・

やはり人の子でしたね。

そして終盤、こはら選手のミスをついて松浦選手がトップに。

それまでアグレッシブだった松浦選手、トップに立った途端にジャンプ飛ばない。

こちらもやはり人の子(笑)

 

 

優勝 松浦選手

2位 こはら選手

3位 小枝選手

 

 

〇 Mクラス

A、Bメインに分かれます。相変わらず人気のMクラス。

ここでは、ほとんどの選手がMR車のM08を使用していますが、

店長がFF車のM07で参加して適当に荒らします。

予選PPは店長、しかし秒差で井越選手、本間選手と若手が並びます。

4位、5位にはゆうき選手、あおい選手の超若手が。そして平賀選手がその後ろに

食い込みます。

7位の小原選手までがAメイン確定。

Bメインからは2名が勝ち上がりですが、激戦を制したのは佐野選手。

最後の枠は松浦選手がゲット。

 

 

・決勝

ヨーイドンはほんとにつらいですね、FFって・・・

序盤はラップが上がらない店長、揉まれて一気に下位へ。

井越選手がトップ、追いかける本間選手。3位は走るのはなんと勝ち上がりの

松浦選手。

中盤、ようやく上がってきた店長が4位を走ります。

ここで本間選手と井越選手、なぜか別々の場所でほぼ同時にクラッシュ。トップに立ったのは

松浦選手。しかしいつもの癖?で大きくインをあけてしまい店長がトップに。

このまま終わるかと思いきや2位争いが松浦選手、井越線shう、ゆうき選手、あおい選手が

絡む混戦に。これを制したのは井越選手!強くなりましたね~。


 

 

優勝 井越選手 (店長は章典外)

2位 ゆうき選手

3位 佐野選手

 

 

〇 STクラス

このクラスで最近好調な坂川選手がPPゲット。タイム的には2位におばら選手でしたが、

予選で使ったボディが(自他ともに認める)反則なので、最後尾からスタートです。

繰り上げで2位スタートは平賀選手、次に石田選手となります。

 

 

決勝はスタート直後からなかなかに荒れた展開。

ドッグファイトを抜け出したのは平賀選手。そして石田選手が続きます。

そのすぐあとに向選手、PPの坂川選手、最後尾スタートのおばら選手。

おばら選手、ボディ変わってもちゃんと速いじゃないですか(笑)

中盤、坂川選手が3位に浮上。そのまま終盤へ。

ラスト2周、トップの平賀選手がクラッシュ!いつものやつかと思いましたが、

最後はきっちり?決めて?トップゴール。

※詳しくは動画をご覧ください。

 

 

優勝 平賀選手

2位 石田選手

3位 坂川選手

 

〇 GTクラス

今回はなんとCメインまであります。

それぞれのメインから2名ずつ勝ち上がり。

Cメインから小林選手と松本選手が進出。

Bメインからは佐野選手、松浦選手となりました。さすがベテラン勢といった感じです。

Aメイン PPは哲也選手。予選からまったくスキのない走りでした。

2位には本間選手、3位には井越選手。というおなじみのコンビ(笑)

なんと予選4位には舘田選手!さすがヤル時はヤル男。

 

 

 

・決勝

順当に流れるかと思った序盤、本間選手のマシンがまさかの脱輪!

(コースアウトとかラインまたいだの意味じゃなくほんとにタイヤ取れました)

それに動揺したのか哲也選手もラインミス、井越選手、体制を崩しながらもトップに立ちます。

ここから両者の接近戦。わずかなスキをついて哲也選手が再びトップに。

しかしその直後に井越選手が接触、そのまま逃げます(笑)。

ここでゆうき選手が2位に上がりますが、哲也選手がすぐに抜き返します。

ここからは膠着状態。終了間際、ようやく1位2位が詰まりますが、井越選手が

逃げ切り!ベストラップも井越選手がとりました。

 

 

優勝 井越選手

2位 哲也選手

3位 ゆうき選手

4位 佐野選手

5位 広市選手

 

〇 Sツーリングクラス

人気の出てきたこのクラス、決勝はBメインから。

石田選手と小林選手が勝ち上がりです。

AメインPPは本間選手。ここではいいとこ見せたい!

2位には哲也選手。3位はイゴ・・・じゃなかった橋本選手!井越選手は7位でした!

 

 

決勝序盤は本間選手が逃げます。さすがの速さですが、ところどころ異常に攻めているコーナーも。

一定間隔で哲也選手が2位を走ります。ここで本間選手がフェンスにヒット!その反動で連続で当たってしまいます。

そのままマシントラブルでリタイヤ。哲也選手、難なくトップに。

2位を走るのは小枝選手ですが、すでに半周の差があります。

そのままの順位でレース終了。哲也選手の安定感が光りました。

 

 

優勝 哲也選手

2位 小枝選手

3位 ゆうき選手

 

 

 

今回も面白いレースばかりでした。

ぜひこちらの動画もご覧ください。

http://youtu.be/JX6b1AXITEA

 

 

次回は3月19日(日)いよいよタミチャレROUND1です。

ご参加お待ちしています。

 

 

 

 

 

 

 

2023年02月25日

タミチャレROUND ゼロ

新年あけましておめでとうございます。今年もサーキットDoをよろしくお願いいたします。

早速、今年はじめてのタミチャレを開催しました。

冬休みの間みなさんヒマを持て余していたのか、総勢68エントリーと新年レースにふさわしい賑わいとなりました。

カテゴリーは5種目。今までのTRFクラスに変わってオリジナルの「スーパーツーリングクラス」を設定。

車のレギュレーションは基本的にタミグラTRFクラスと同じ。最終減速比のみ7.5以上とし、少しだけ速度を落とした

仕様となります。これでも他のカテゴリーに」比べると十分に速く、タミグラ最速クラスのスリルは十分に味わえます。

速度が速すぎてもう無理だよ~と感じていた方でも参加しやすくなりました。

今回はラリー、M、ST、GT、そしてTRFに変わってSツーリングとなります。




〇ラリークラス

完全に定着した感がありますね。ラリークラス。

やはり飛んだり跳ねたり転がったりがあると「速いだけじゃ勝てない」となるので面白いですね。

予選はジャンプやギャップ無しのコース。ここではゆうき選手、あおい選手が抜群の速さ。

ところが決勝でジャンプ台が追加された途端に梅田選手、関本選手などのベテラン勢が上位に。

様々な環境で走ってこそラリーカー!ですからね~。

優勝 関本選手

2位 梅田選手

3位 こはら選手

 





〇Mクラス

2輪駆動の争いとなるこのクラス、路面グリップの良いサーキットDoではリヤ駆動のM08が人気です。

今回は決勝Bメインまであり、Aメイン進出をかけて白熱したレースとなりました。

・Bメイン

1位の選手のみがAメインに勝ち上がりです。

ここではゆうき選手がさすがの速さで勝ち上がり決定。決勝に向けて調子を整えます。

 

・Aメイン

予選PPはゆうと選手。そして井越選手、あおい選手と若手が上位独占。

4位からようやく関本選手、松本選手、舘田選手とベテラン勢が続きます。

この中で予選7位をゲットした坂川選手、あっぱれですね。

そのあとに勝ち上がりのゆうき選手を加えて8名での決勝戦。

やはりというかなんというか、ゆうと選手強いですね~。

井越選手も肉薄しますが届かず。3位には最後尾スタートのゆうき選手が入りました。

優勝 ゆうと選手

2位 井越選手

3位 ゆうき選手

 

 

 

 

〇ST

速度が遅い分、超接近戦になるこのクラス。我慢強さも必要?

・Bメイン

すでにAメイン常連の感がある、あおい選手が今回はどうも波に乗れずBメイン最後尾からのスタート。

(実際には予選でKV値をちょろまかしてBメインになった松本選手が最後尾)

ここでもラップが速いあおい選手、上位に行きますがどうもミスが・・・

ここでなんなくトップに立ったのは松本選手。そのまま逃げ切りで勝ち上がりです。

・Aメイン

PPはこはら選手。 安定してますね~

2位には小林選手。今年は(今年も?)気合入ってます。

3位には最近好調の石田選手。去年のクライマックス前くらいから非常に安定してます。

こはら選手、決勝でも強い!なにかコツをつかんだんでしょうか?

松本選手もうまく抜け出して小原選手に迫りますが最後までスキを見せないこはら選手に軍配です。

優勝 こはら選手

2位 松本選手

3位 松浦選手


 

 

〇GT

超激戦区のGT。

・Bメイン

いつもAメインを走っている選手が多いですね・・・

ここで強さを発揮したのが石田選手。

競り合いになったときにとても安定しているのはすごいですね。見ていて安心感があります。

こちらも勝ち上がりは1名のみ。石田選手がAメイン進出です。

・Aメイン

予選から超僅差のバトル。そんな中、13周の大台に乗った3名の争いとなります。

PPは哲也選手、井越選手、佐藤選手と続きます。

4位、5位には店長、ゆうと選手を従えてのスタートです。

注目のあおい選手は7位でAメイン進出。これから期待ですね。

スタート直後からゆうと選手までの5台でトップ争い。

しかし徐々にトップ2台が後続を突き放します。

絶好調の哲也選手、井越選手の猛追を振り切って優勝です。

優勝 哲也選手

2位 井越選手

3位 店長

4位 佐藤選手

5位 ゆうと選手

 

 

 

 

〇Sツーリング

TRFのときより接戦が多くなった感じです。

それでもGTよりは1秒以上速いラップで回ります。

タイヤもハイグリップなのでセッティングも面白そうですね。

・決勝

PPは哲也選手。そして2位は井越選手。3位につけたのはゆうと選手。

このトップ3はなかなか動かないですね~。

しかしスタート直後に波乱が。哲也選手が後退、トップに立ったのはゆうと選手。GTが調子

悪かっただけにここはどうしても決めたいところ。そこに食らいつくのは井越選手。

しかしここから哲也選手が怒涛の追い上げ。

井越選手をかわして2位まで上がりますが、ここでレース終了。

非常に見ごたえのあるレースでした。

優勝 ゆうと選手

2位 哲也選手

3位 井越選手

 

ゆうと嬉しそう(笑)

今年も楽しいレースが続きそうです。

それでは次回もお楽しみに!

 

 

 

 

2023年01月17日