タミヤワールドチャンピオン決定戦2025

行ってきましたワーチャン!

11月15、16の二日間、静岡ツインメッセで行われるタミヤフェア。

その特設会場内、タミヤのみの世界戦。

世界各国の代表と日本国内の全日本選手権を勝ち残った代表選手が集まっての激戦です。

私自身始めて出場しましたが、思った通りハイレベルでしたね~。

サーキットDo店長の私、瀧澤視点でレポートしたいと思います。

 

今回サーキットDoから出場するのは8名。

XM 井越、小原ゆうき

ST 小林、小原伸治

GT 松浦

TRF 瀧澤、小原あおい

Jr 成田ゆうさく

全クラスにDoカラーが走ります。

2日間で予選3回と決勝1回(各クラスAメインのみ3回)、初日は練習2回と予備予選(コントロールプラクティス)

最終日は練習1回を消化します。

けっこうたくさん走るイメージですね。

・Jrチャンピオンシップ 成田ゆうさく選手

ラジコン歴2年、2回目のワーチャンJr挑戦。

北海道地区はJrクラスでワーチャンに行く選手が少なく、割とすんなり代表権を獲得。

しかし本戦ともなればさすがに高レベル。

マシンのレギュレーション自体はSTクラスより少しだけ遅い仕様ですが、トップグループはそのままSTに出ても

遜色ないくらいのラップ。かなり極まってますね。

毎年そんなレベルらしいこともあり、ゆうさく選手もしっかり練習してきました。

実際、直前のDoタミチャレではSTやGTでもAメインに入れる好調ぶり。

ただ、まだ10歳の子供。やはり気持ちの浮き沈みが走りに直結します。

いい意味で「調子に乗れば」自信がある状態で挑めばいい走りが本戦でもできるかな~といった感じ。

いざ始まってみると、やっぱり「緊張」が見て取れる走り。

まあそりゃそうだよね・・・と思いながらも、プロポの調整したりと少しづつ本人の状態に合わせて

セッティング。予選1本目はようやくミスなくそこそこの走り。

一桁順位のポイントも記録してこれから・・・といったところでKV値オーバーでまさかの記録抹消・・・

順位ではなくランダム抜き打ちで引っかかったらしいです。

オーバーした数値は10・・・

モーターの温度上がったりなんだりでちょっと超えちゃったんですよね・・・

どうもここで本人も相当がっくり来たらしく。そのあとはちょっと消極的な走りになっちゃいました。

美味しい晩御飯も食べて2日目は少し攻めていこうと頑張りましたが、こんどはちょっと焦りが出てしまい

パイロンにひっかけ気味。まあこれも経験だよゆうさく。来年また頑張ろう!

 


・XM

ここには選手宣誓をした(笑)井越選手と小原ゆうき選手が出場。

個人的には最も車を仕上げるのが難しいクラスです。

井越選手、練習走行からまずまずの走り。対してゆうき選手はどうも不安定。

サーキットDoのレースでもそうなんですが、このクラスほんと難しいんです。

車体が小さいわりにハイパワー。加えて路面状態によってはハイグリップになります。

ツーリングカー系だと車体のキャパが広いので、マシンの状態に差があっても少しくらいなら

「人間が頑張れば」が通用するんですが、XMの今年のレギュレーションだと頑張り切れない(笑)。

実際に、速い選手の車はまるでハイエンドツーリングのような鋭い走り。

あそこまで仕上がるのかとちょっと夢がありますね。

井越選手、そこまでは仕上がっていませんがうまくまとめきれれば・・・といった感じ。

念願のAメイン進出目指して最後の予選、ほぼ満点の走りで逆転。Aメイン進出を決めました。

ゆうき選手、最後の予選はいきなり会心の走り。いかにもゆうきっぽい(笑)。

しかし前日の内容が悪すぎて(笑)おしくもBメインとなりました。

決勝では井越選手じわじわと順位をあげる粘りの走り。見事7位に順位をあげてフィニッシュ。

本人もやり切った感があるようです。

 

・ST

ここには小林選手、小原伸治選手が出場。

コバさん、おそらく最年長です。一定数ファンがいるようです(笑)

実際、北海道大会のチャンピオンですからね。もっと堂々と走ってほしいんですが・・・

どうも「様子見」で1日おわっちゃう感じ。「コバさん、もうちょっと攻めていこう」

と途中からようやくいい感じの鋭さが出てきましたが、最初っから行きたいとこでしたね~

次回(たぶんあると思うので)はそんな感じでよろしくお願いします。

伸治さんは対照的に攻めの走り。最初っからキレキレの感じで調子よさそうです。

ラップも速い。これはイケル!と思ったらなんとバッドドライビングで警告。チームDo二人目のタイム抹消・・・

ポイント制レースでのこれは痛い。

そんなこんなで残念ながらBメイン。でもBメイン優勝を決めました(笑)

 

・GT

サーキットDoからは松浦選手、そして同じ北海道からはキタサンズの北村選手がエントリー。

北村選手は前回STでAメイン3位に輝いています。今年はGTですが期待がかかります。

松浦選手、練習から無難な走り。もともと地元でもぬるっと走るタイプなのでいつも通りには走れているようです。

北村選手はキレはあるけど七転八倒(笑)。

松浦選手、もう少し攻めていきたいところですが、もう一声が出ない。でも安定はしてますね~

北村選手、かなり苦しみましたがさすがの勝負強さ。見事Aメイン進出です。

ST、GTと目標の連続Aメイン。来年もいけそうですね~

 

・TRF

ここには小原あおい選手と私がエントリー。

あおいは中学2年生。本来ならジュニアでもいい年齢ですが、そこはやっぱり若いうちにいけるだけいっとけ

というサーキットDo理論で(笑)。

うちの社長もそうですし店長の私もまったく同じ考え方。若いうちはなるべく早く、速いものを。

年食ってから遅いのやればいいんです。まあ別に強制するわけでもなんでもないですけどね。

順番にジュニア、ST、GT、M、TRFとステップアップもいいし、飛び級してもいいし。

とにかくあおいは去年からTRFに挑戦。前回はくやしいBメイン。

地元ではすでに敵なしになりつつあります。

私がぎりぎり速く走れているうちに上手くなってねと言ってましたが、予想より早くなりましたね(笑)。

そんなあおい選手、「守りの走り」「置きに行く」という言葉は知らずに育ちました(笑)。

もう攻撃こそ最大の防御。見た目はおっとり大人しい男児ですが走りは脳筋です(笑)。

練習走行1回目の1周目でナックル壊してリタイアとか(笑)

結果だけみればAメイン6位で「あおいすげぇじゃん!」と地元でも騒いでましたが、

現場ではすったもんだですよ(笑)

毎周フェンスに掠る感じで走るんです。本人は自信たっぷりで走ってますが、

車は機械なのでダメージが蓄積するんですよね・・・

案の定決勝3ラウンド目の直前にアッパーアームがくんにゃり曲がっているとか・・・(笑)

急いで変えてもらって出走に間に合う(笑)

よく調べたら他にも壊れてるかもしれませんが、見ないことにしました。

私の方は最初っから車が調子よく走ってくれまして。大きなトラブルもなく序盤は好調。

しかしここで、「わかってはいたけどさ」という問題。

ゾーンに入れるような走り方をすると人間が1分くらいしか保たない(笑)。

そこで置きに行くわけですが、「置き具合」が難しい。

そこそこ速く走れる具合の置き加減。私と同じくらいの年齢のレーサーはみんな同じ経験をしてるのかな・・・

遅く始めた人はけっこう大丈夫なのかもしれませんが、若いころ散々やってきたひとはたぶん色々摩耗してるんでしょうね(笑)

今回はまさに自分との戦いでしたね(笑) 老いとの戦い(笑)。

あまり「置きにいく」走り方はしたくないんですよ。やってる方も見てる方もつまらないので。

でもあおいといっしょに3回走った方が路面状態も共有できるしなぁ・・・とか葛藤があった末、

予選3本目はガチの置き走り(笑)。まあ結果的には正しい判断だったかなと自分を慰めるという(笑)

決勝は5分なのでどうやっても引き延ばせませんけどね。

2分だけ無理しながら集中して、1分休んでまた2分集中。 これでなんとか乗り切りました。

実際にはアンプ止まって途中で終わってるのでやしっかり休めました(笑)。

地元の慣れたコースだと考えることが減るので4~5分は持つんですよ。でもこういう大舞台、

慣れてないコース、ハイスピードなどは脳の負荷がかかるので、活動時間は1分です(笑)

去年のクライマックスでも思いましたが、タミグラ系レース、かなり高レベルです。

本気でやる人が多いのもうなづけますね。

 

久しぶりに選手権クラスのレースでAメインを走りましたが、やっぱり刺激的ですね。

でももうおなか一杯かな。しばらくラジコンしなくてもいいな(笑)

楽しかったです。一緒に行ってくれたチームのみなさん、快く?送り出してくれた同僚、うちの常連さん、

声をかけてくれた昔の仲間たち、戦った選手、ありがとうございました。

帰る日はタミヤ本社に立ち寄って見学。

見ごたえ十分でしたね~

 

タミヤフェアに展示のホンダF1

 

 

 

 

 

 

↑飛行機でもらった折り紙での作品 「くわがた」

作 成田ゆうさく

上手すぎてCAさんびっくりしてました。(笑)

 

 

 

 

 

2025年11月18日